抹 茶 の で き る ま で
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茶道で飲まれる茶は粉末にした、抹茶(まっちゃ)です。その作り方を紹介します。

1.葉茶を選別して摘む。

抹茶用のお茶は覆下茶園(おおいしたちゃえん)という霜除け(しもよけ)を兼ねた覆い(おおい)をし、 茶摘(つ)みの二週間ほど前からは直射日光が当たらないようにした茶畑で栽培され、新芽だけを摘みます。
2.摘んだ葉をムラのないように蒸気で蒸します。
3.葉を揉(も)まないですぐに乾燥させます。この葉茶を荒茶(あらちゃ)といいます。
4.葉を小さく砕き、葉脈を取り除きます。
5.葉を乾燥させ、選別します。これで仕上茶(しあげちゃ)となります。
6.仕上茶を石臼(いしうす)で挽き、抹茶(まっちゃ)となります。




  抹茶には濃茶(こいちゃ)と薄茶(うすちゃ)がありますが、製茶の方法に違いはありません。 苦みや渋みの少ない高級なものが濃茶に、それ以外が薄茶になります。仕上茶にして茶壷(ちゃつぼ)に詰められるときに、 濃茶は紙袋詰めにされますが、薄茶はその間に詰められるお茶です。本来はこうして茶壷で届けられたお茶を、 そのつど石臼で挽いていただくのです。
  濃茶の場合は茶碗に一人当たり一匁(もんめ・約3.75g)の抹茶とお湯を入れ茶筅で練り、服(飲み具合)のよいほどに お湯を足して練り上げます。
  薄茶の場合は茶碗に五分(約1.8g)の抹茶と湯を入れ、茶筅でまぜ、程(ほど)よく泡を立て、 大きな泡が残らないようにします。