茶 道 と は
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  茶道の大成者千利休に対し、ある人が「茶道とは何ですか、教えてください」と尋ねました。 それに対し利休は、「茶は服のよきように点て」「炭は湯のわくように置き」「夏は涼しく冬は暖かに」 「花は野にあるように」「刻限は早めに」「降らずとも雨の用意」「相客に心せよ」、この七則がすべてですと応えました。 すると尋ねた人は怒って「そんなことくらいは、三才の赤子でもわかっております」と言いました。 すると利休は「わかっていてもできないのが人間ではないですか。あなたが本当にできるならば、私が弟子になりましょう」と言ったということです。

  茶道の根本とはこのように、自然体のままで季節感を大切にし、「もてなし」と「しつらえ」を基本にした生活文化と言うことができます。

  茶道とは、こうした精神を基本にして、客を招き、心をこめたもてなしをする二幕のドラマだと言うことができます。 それを現在では「茶事」と言っています。茶事とは、前席と言われる一幕目に一汁三菜の懐石料理を客に供し、中立という幕間になって一度席を立ちます。 その後再び席に戻って二幕目がはじまります。後席という二幕目では濃茶と薄茶が点てられます。