今日庵 茶室・茶庭
(一般公開はされておりません)
−重要文化財・名勝史蹟−

戻る 茶室のページへ 進む


大玄関

露地の正面は敷瓦の玄関先で、黒い竹簀子(たけすのこ) のあがりがまちと障子の白さの対象の妙は軽快で、しかも落ち着いた風格をかもし出しています。間口の広さが、急に視界の開けた印象を与えると同時に、客を心から迎える亭主の心づかいを示しています。檜皮葺 (ひわだぶき)の庇も簡潔で、全体が数寄屋独特の瀟洒(しょうしゃ)な趣に満ちています。禅に通じ、あらゆる宗教の実践の場としての茶道の「玄妙の関」(げんみょうのせき)にふさわしいものです。