《茶道資料館開館40周年・今日庵文庫開館50周年記念特別展U》
    『三冊名物記』 −知られざる江戸の茶道具図鑑−

  【会期】 令和元年10月3日(木)〜 12月8日(日)

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【開館時間】 午前9時30分〜午後4時30分
(入館と呈茶は午後4時まで)

【休 館 日】 月曜日(ただし10月14日、11月4・11日は開館)、
10月15日(火)、[展示替え11月5日(火)・6日(水)]
※主に仕覆や箱などの「次第」を展示替えいたします。

【入 館 料】一般1000円、大学生600円、中高生350円、
小学生以下ならびにメンバーシップ校の方は無料、20名以上団体割引

【呈   茶】入館者には呈茶があり、抹茶と和菓子をお召し上がりいただいています。
(午前10時〜午後4時、無料)

【内  容】
  本年、茶の湯に関する資料を収集し企画展示を行ってきた「茶道資料館」が開館40周年を迎えます。また、裏千家の歴代家元が収集した文献など約6万点の資料を収蔵する茶の湯の専門図書館「今日庵文庫」も開館50周年となります。この節目の年を祝し、春と秋の2回にわたり記念特別展を行います。
  秋の記念特別展Uは、『三冊名物記』を取り上げた展覧会を開催します。『三冊名物記』とは、江戸時代中期に編纂された茶道具の名物記で、大給松平乗邑(おぎゅうまつだいらのりさと・1686〜1746年)が編著に関わったとされます。茶入をはじめ、香炉、香合、花入、茶碗、掛物など、三百数十点の茶道具について、伝来・形状・寸法・付属品(仕覆、挽家、箱)などの情報を彩色図入りで掲載しています。その博物学的、実証的内容はまさに「茶道具図鑑」と呼ぶにふさわしく、多くの写本が流布し、後に『古今名物類聚』『大正名器鑑』にも引用されました。
  本展では、今日庵文庫本をはじめ、異系統の写本十点を紹介。『三冊名物記』に記録され、描かれた名物の数々を、伝世する作品と対比させながら、仕覆や箱といった「次第」も併せてご覧いただきます。   ※期間中に一部、主に仕覆や箱などの「次第」を展示替えいたします。

  ※[作品目録]はこちら

  ※本展覧会では図録を刊行しています。(刊行物一覧はこちら

『三冊名物記(茶器名物集)』 今日庵文庫蔵


『三冊名物記(茶器名物集)』
小川の項 今日庵文庫蔵
瀬戸茶入 銘小川


『三冊名物記(茶器名物集)』
広沢の項 今日庵文庫蔵 
瀬戸金華山茶入 銘広沢
北村美術館蔵


『三冊名物記(茶器名物集)』
塞の項 今日庵文庫蔵
瀬戸茶入 銘塞(こしじ)
永青文庫蔵


『三冊名物記(茶器名物集)』
玳皮盞の項 今日庵文庫蔵
重要文化財 玳玻盞 鸞天目
三井記念美術館蔵


『三冊名物記(茶器名物集)』
キネナリの項 今日庵文庫蔵
古銅象耳花入 銘キネナリ
泉屋博古館分館蔵


『三冊名物記(茶器名物集)』
東高麗茶碗の項 今日庵文庫蔵
東高麗茶碗


『三冊名物記(茶器名物集)』
大鳥の項 今日庵文庫蔵
瀬戸大海茶入 銘大鳥大海
根津美術館蔵


『三冊名物記(茶器名物集)』
織部焼耳付茶入 銘餓鬼腹
餓鬼腹の項 今日庵文庫蔵
野村美術館蔵


[主な出品作品]
  今日庵文庫蔵『三冊名物記(茶器名物集)』をはじめ、異系統写本10点を初公開
    『山上宗二記』、『玩貨名物記』、『茶器弁玉集』、『万宝全書』、『古今名物類聚』、
    『大正名器鑑』 以上6点、今日庵文庫蔵
    『小堀遠州所持名貨記録』(桂川甫周家旧蔵)早稲田大学図書館蔵
  ・唐物文琳茶入 銘吹上 五島美術館蔵     ・唐物肩衝茶入 銘遅桜 三井記念美術館蔵
  ・唐物肩衝茶入 銘堅田 香雪美術館蔵     ・古瀬戸肩衝茶入 銘出雲 永青文庫蔵
  ・瀬戸肩衝茶入 銘飛鳥川 湯木美術館蔵   ・瀬戸肩衝茶入 銘淀 林原美術館蔵
  ・瀬戸大海茶入 銘置紋 出光美術館蔵
  ・重要文化財 堅手茶碗 銘長崎 根津美術館蔵
  ・青貝布袋香合 五島美術館蔵(展示期間:10月3日〜11月4日)
  ・竹一重切花入 銘園城寺 東京国立博物館蔵(展示期間:11月7日〜12月8日)


茶道資料館と表千家北山会館との連携について
  裏千家茶道資料館と表千家北山会館は特別提携を結んでおり、両館で開催される展覧会について、裏千家淡交会会員と表千家同門会会員は、会員証の提示により、相互に入館料の優待割引を受けることができます。
  年間を通じ、茶道資料館の通常展・特別展と、表千家北山会館の常設展・特別展において相互に入館料の優待割引を受けられます。
  ※会員証の提示のない場合は、優待割引を受けられませんのでご注意ください。
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