裏千家淡交会インドネシア協会 会長マルリ・ポハン

   1980年、ジャカルタに勤められているご主人とインドネシアに滞在していらした西野宗知先生が、数人の生徒を集めて茶道教室を始められました。西野先生が日本へ帰国された後も、素晴らしい先生に恵まれ、ジャカルタ市内2箇所でお稽古を行っていました。この教室を礎に、私たち裏千家淡交会インドネシア協会は、1987年に同好会として30名程のメンバーで発会しました。会員には、インドネシアで働く日本人とその家族が多く、入れ替わりが激しいですが、南の地でも修道を続けようと熱心に取り組んでおります。
  1995年、インドネシア独立50周年記念行事には鵬雲斎大宗匠のご臨席を賜り、英雄墓地にて平和を祈念しての献茶式が行われました。この時、同好会がインドネシア支部と改名されました。以来、大学など種々の団体より茶道のデモンストレーションを依頼され、毎年インドネシアの人々に茶道の紹介をして参りました。また、ジャパン・ファウンデーション(国際交流基金)において8月より茶道の講習会も始めております。
  2008年は、当協会の発足20周年、また日本とインドネシアの国交樹立50周年という節目の年であり、日イ友好祭が催されています。この機会に鵬雲斎大宗匠のインドネシアご訪問が実現し、当協会と在インドネシア日本大使館の共催でユドヨノ大統領夫妻ご出席のもと茶会が行われました。大宗匠と大統領の心のこもったご挨拶に和やかさを感じ、大変感激いたしました。日本とインドネシアの友情を確かめ合う、素晴らしいお茶会になりました。

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