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裏千家淡交会スペイン協会 会長 ハビエル・マルチネス・ヒル

   1984年春、当時御家元であった千 玄室大宗匠様が裏千家スペイン同好会(当時)を開設されました。その時、裏千家の代表としてローマ出張所の野尻命子先生がこちらへ来られました。1986年秋、同好会は文化交流団体として正式にスペイン内務省に認可されました。翌1987年3月28日にはスペインにて初めて利休忌を行い、当時の日本国大使であった枝村ご夫妻を正客、次客にお迎えし、大勢の招待客にご出席いただきました。長い人生において茶道に携わり、勉強するということは我々の日常生活を豊かにしてくれます。
  2007年現在の会員数は32名で、マドリッドではマルガリータ・アヤ、土井洋子、ハビエル・マルチネス・ヒルの三人のもとでお稽古をしており、スペイン各地からしょっちゅうお稽古に来られる方もいらっしゃいます。また、年に1度野尻先生をお招きして3日間集中講習会を行っています。色々な観点からお茶に興味を持たれた方々にも、お稽古の様子を見ていただいています。時々文化事業にも参加し、美術館や市役所、日西文化センターにて日本文化紹介の一環として茶道紹介をしたり、大学で茶道の講義を行ったりしています。
  2001年7月、ハワイで開催された海外茶道普及50周年の記念式典に当会より3名の会員が参加させていただき、忘れられない思い出となりました。2006年5月にはローマにて「裏千家ヨーロッパのつどい」が行われ、13名が参加して大変勉強になりました。
  今後とも茶道と大宗匠様が提唱される「一碗からピースフルネスを」の大いなる発展を願っております。


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