戻る
裏千家淡交会ボストン協会 幹事長 愛子・ロジャース・宗美


  当協会(会長・堀内 實氏)は、マサチューセッツ州内外の茶道クラブ、美術館での茶道デモンストレーションといった活動を通じて、斯道の普及に努めております。ボストンには大学が多く、ボストン大学、ボストンカレッジ、近くのハーバード大学でもデモンストレーションを行い、好評を得ています。
  ボストン子供博物館「京の町家」(京都市より寄贈された西陣織職方の家)では、お稽古を毎週末行い、留学生、学生、社会人、主婦を中心とした会員らが修道に励んでおります。会員が激しく入れ替わる中、1981年から30年近く続くこのお稽古は、私達の活動の基盤となっています。また1991年に創部したハーバード大学茶道部でも、鵬雲斎大宗匠よりご寄贈のお茶室で指導しており、私自身、世界中から集まった若者達とのお稽古は興味深く、83歳という自分の年齢を忘れて楽しませていただいております。


  一年を通じて行事も豊富で、初釜では、昭和女子大学昭和ボストン校にある茶室、山査子庵で在ボストン日本国総領事をはじめとするお客様に会員手製の葩餅をお出しし、心を込めておもてなしいたします。2009年6月に33年目となるマサチューセッツ州のアートコンプレックスミュージアムでのデモンストレーションを行い、7月はロードアイランド州ニューポートで催される黒船祭にも参加するなど、地域の皆さんとの交流を図っています。
  このようにボストンで茶道の勉強ができますことは、鵬雲斎大宗匠、坐忘斎家元をはじめ、皆様のご厚意によるものと心から感謝しております。この地に移り住んでから50年以上が経ちますが、年を経るごとに日本文化の素晴らしさを強く感じる次第です。これからも一人でも多くの方に茶道に興味を持っていただけますよう頑張ってまいります。


戻る