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裏千家淡交会カンザス協会 西宗奈津子


  裏千家淡交会カンザス協会は2002年4月に正式に協会としてご宗家より承認されました。
  カンザス州とカンザスシティ周辺は地理的にアメリカの真ん中に位置し、伝統的な農業と牧羊の歴史ある地域の一つであることから「ハートオブアメリカ」「アメリカンズハートランド」と言われています。現在、カンザスシティ近郊の人口は200万人近くにのぼり、多くの人々が近代経済の中で働いています。カンザス協会の目的は「アメリカの心」に暮らす人々と「お茶の心」を共有することにあります。
  協会にとって大カンザスシティ日本祭への参加は大きな年中行事です。10年以上の歴史がある日本祭はとても人気があり、日本の伝統文化や芸術の全てを含んでおり、数千におよぶお客様を魅了しています。私たちは祭の一環として毎年数百人のお客様に裏千家茶道の実演を行っています。
  2007年の7月には、倉敷市とカンザスシティの姉妹都市提携35周年を祝って、500人に及ぶ倉敷市民がカンザスシティを訪問されました。その際、裏千家淡交会倉敷支部による茶会がパウエルガーデンで催され、そのお手伝いが出来たことは私たちにとって喜びとなりました。
  カンザス協会はカンザス大学東アジアセンターとのつながりもあり、センターを通して学生や地域社会、そして他大学から多くの茶道デモンストレーションの依頼を受けます。これらの特別な行事や公開実演に加えて、稽古でお茶を楽しみ、茶道の理念を生活に受け入れながら茶道普及に励んでいます。ここアメリカのハートランドで、裏千家茶道の伝統を一碗のお茶を通じて共有し、色々な人々が楽しみを得るのを垣間見ることは大きな喜びです。

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