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裏千家淡交会 ブラジル協会 会長 エリソン・トンプソン・デ・リマ・ジュニオール

  ブラジル協会は、1954年、サンパウロ市制400年の折に発足しました。当時から、サンパウロで憩いの場として親しまれていたイビラプエラ公園に、日本移民が総力をあげて「日本館」を建設し、これをサンパウロ市に寄付しました。この折に、当時の千 宗興若宗匠(現在の鵬雲斎大宗匠)と納屋宗淡氏が茶道使節として来伯され、そのオープニングで茶道デモンストレーションを披露されました。その折にブラジル支部(当時)が結成され、2010年まで56年間、南米における修道の拠点として活躍しています。
  1978年には、林宗慶裏千家ブラジル駐在講師ご夫妻が着任され、サンパウロ大学に茶道講座を開講。地方への茶道普及などブラジル全体への茶道普及に尽力頂いております。
  当協会の主要な行事として、1月の「初釜」、7月の「日本祭り」、11月の「宗旦忌」があります。1月の「初釜」は、ブラジルの著名人を招き、盛大に行います。7月のブラジル日本都道府県人会連合会主催の「日本祭り」は、毎年30万人の人出で賑わう大きなもので、そこで釜を懸けます。HOSS建設会社のご好意で会場内に茶室が作られ、協会員のカルロス・シリロ氏が大きな日本庭園を作庭しました。11月の「宗旦忌」には、許状引継式を行い、会員数名が当番制で点心を作ります。皆さんに喜んで頂くため、水谷もはりきっています。また2008年は、ブラジル日本移民100周年にあたり、当協会ブラジル教場の「伯栄庵」の見学に、延べ500名の小中学生が訪れて、茶道を体験しました。
  本当にたくさんの行事があり、忙しくもありますが、茶道の素晴らしさを、より多くの方たちに知って頂くために頑張っていきたいと思います。


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