裏千家インターナショナルアソシエーション研究会開催

国際部外国人講師による講習


  裏千家インターナショナル・アソシエーションではテーマを決めた研究会と総合セミナーが隔年で開催されます。昨年10月25、26日の二日間に亘り、茶事を取り上げた研究会が行なわれましたが、募集の際、申し込みが定員を大幅に上回ったため、受講できなかった会員を対象に、今回特別に2月7日、8日に再度、茶事研究会を開催。
  海外での茶道紹介は薄茶点前で行うことが多く、それには茶の湯の全体像、即ち茶事を理解していなければ正しい解説が出来ません。研究会では茶事を理解し、如何に英語で茶事の要素、構成、真髄を伝えるかをテーマとし、淡交会総本部国際部の外国人講師により全て英語で講習を実施、前回定員外となった13名の会員が参加しました。
  初日は、先ず会員から各地域での活動報告、利休御祖堂参拝、茶事七式についての講義やディスカッション演習が行われました。午後からは茶道会館で、実技を交えて正午茶事の初座、懐石を中心に亭主と客のやり取りの講習。
  翌2日目には会場を老舗の料亭、下鴨茶寮に移して正午茶事の実習を行いました。受講者は亭主、半東、正客、詰などの役割を与えられ、道具や料理、御銘など慣れない英語で真剣に学ぶ姿が見られました。茶事の趣向は翌日に行われる伏見稲荷の初午の神事で、京都の早春の雰囲気を味わう研究会となりました。


昨年10月受講の会員今回受講の会員