2004年度裏千家インターナショナルアソシエーション総会開催



  晩秋の京都を訪れる人で賑わう11月27日、2004年度裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)の総会が千 容子家元夫人の臨席を得て、京都市上京区の京都ブライトンホテルにて開催され、全国より会員ら96人が出席しました。
  UIAは茶道を通じて国際文化交流を担う人材の育成を目的として、茶道国際セミナーの過去の受講者を中心に組織され、国内だけでなく海外も含めて500余名を数える会員組織。

  席上、家元夫人からは、「来年発会20周年を迎えるUIAの会員方が次の30周年に向けて、時代の様々なニーズに合わせ、自分の立場で出来る色々なこと見つけてください」と話され、日頃の会員の活動を労らわれました。加藤千幸会長は、淡交会中南米大会への参加など今年がUIAにとって充実した年であったと挨拶。続いて木戸崇夫監事(裏千家淡交会常任理事・同総本部事務局長)より宗家・淡交会総本部報告がなされました。


千 容子家元夫人挨拶 加藤千幸会長挨拶


木戸崇夫監事より
宗家・淡交会総本部報告



  総会審議事項は、阿蘇和宏運営幹事を議長に議事が進行。2004年度活動報告・研修旅行報告、収支決算報告、同監査報告、2005年度活動計画、同予算案が上程され、満場一致で承認・可決されました。




  中でも9月の淡交会中南米大会参加報告については、UIAとして初めて淡交会の行事で茶席を担当、会員それぞれが自分の責務を果たし、茶会を成功裡に終了。その経過が望月静雄運営幹事よりパソコンを駆使したスライドショーで紹介されました。スクリーンに映し出される写真に、参加者は当時を思いだし、また参加していない会員は、茶会風景に思いを巡らせている様子でした。
  さらにこの成果により、来年9月に開催が予定されている「茶道裏千家淡交会ヨーロッパ大会」でも再び茶席を担当する予定であることが報告され、節目を迎えた会の存在と新たな目標を見いだす総会となりました。


中南米大会茶席はパソコンを使って詳細に説明、また会場ロビーでは
メキシコでの茶会風景がビデオで流されました。





   総会に先立って
   役員会を開催


メキシコ研修旅行参加者有志が中南米大会の道具組で呈茶


出身国の言葉で一人ひとり挨拶するみどり会生


  続いて行われた懇親会には、裏千家で茶道研修中の海外留学生みどり会生も加わり、互いの近況を伝え合う和やかな場となりました。