裏千家インターナショナル・アソシエーション(UIA)
2005年度研修旅行報告

2005年10月24日〜29日



2005年度のUIAの研修旅行は、茶道裏千家淡交会総本部主催の「第2回東アジア茶文化ポジウム」参加の韓国ソウルへの旅でした。同研修旅行参加の平 美恵子・UIA幹事作成の報告からは、会員の充実した研修の毎日が伝わって来ます。





  UIA研修旅行(第2回東アジア茶文化シンポジウム)には、21名の会員が参加いたしました。
  この度の研修旅行の目的は、

(1)今年は“日韓友情年2005”の記念事業年であり、日韓友情年市民茶会のお手伝いと日韓の友好交流を通してさらなる友好交流の促進に寄与すること。

(2)この研修を通してUIA会員同志のコミュニケーションを図り、さらに互いに刺激し合い、茶道の深さを学びとること。
というものでした。

  初日(10月24日)に望月静雄(034)・田村輝子(335)両運営幹事の指揮の下、関空のロビーに集合。さっそく自己紹介から始め、会員同志のコミュニケーションの第一歩をスタートしました。
  研修中、ソウルのお天気はたいへん気持ちのよい清々しい空気に満ちていました。


10月25日(火)
  中央大学校大学院国際会議室にて大宗匠様の名誉文学博士学位の授与式が行われました。



  大宗匠様の変わらぬ御努力に感動し、またこのようなお慶びの場に同席させていただきましたことを会員ともども光栄に存じました。

  この日は韓国・中国・日本の先生方が、それぞれの国のそれぞれの角度から茶文化について発表されました。新鮮な気持ちで聴講ができ、お茶の奥深さを知ることができました。
  昼食は大学の体育館で中央大学校総長祝賀レセプションが行われ、最後にはお呈茶もありました。さっそくUIA会員が水屋で茶筅をふり、お手伝い。最初の実践の場となりました。タイミングよくお呈茶がなされ韓国の皆様に喜ばれました。

呈茶(水屋)お手伝い


10月26日(水)
  整然とした広大な敷地の中にある高麗大学校の国際館の大会議室で、パネルディスカッション“東アジアの文化と平和”について韓国・中国・日本の先生方が率直に発表され、東アジア三国の友好関係・文化交流の必要性をそれぞれの立場からディスカッションされました。たいへん有意義な時間でした。

昼食の後には、ロビーにてお呈茶がありました。チマチョゴリ姿での盆略点前は清楚でうっとりするほど“美しい”お点前で、ほっとするひと時を持てました。


  この日は大宗匠様主催記念晩餐会が新羅ホテルで行われました。途中、南山経由でホテルに向かうという配慮があり、のんびりとした家族やウオーキング中の市民の姿を車窓より拝見できました。
  晩餐会ではチマチョゴリ姿での民族楽器の演奏も奏でられ、厳かな雰囲気が伝わるものでした。また大宗匠様は御挨拶で“関 南北東西活路通”とおっしゃり、まさにそのお言葉を実感する瞬間でした。


大宗匠様主催記念晩餐会
  於 新羅ホテル
     ダイナスティールーム

厳かに民俗楽器を奏でる。


10月27日(木)
  日韓友情年市民茶会が新羅ホテル迎賓館で行われ、UIA会員の実践本番です。
  ソウル席・プサン席の2つのグループに分かれ、水屋のお手伝いを致しました。

  (A班 10:00〜12:30  プサン席  B班 10:30〜13:00  ソウル席)

裏千家ソウル出張所席裏千家淡交会プサン協会席


  ソウル席は、町田宗隆業躰先生のプレゼンテーションでお点前を分析しながら説明が始まり、和やかな雰囲気の中にも緊張感があり、お呈茶もたいへんスムーズでした。
  プサン席はソウル席とは一転してチマチョゴリ(女性)・パッチチョゴリ(男性)で立礼席。清楚な中に真剣な心が伝わってきました。また茶碗を含めて道具もすべて韓国のものですばらしいお席でした。



  両席ともスムーズな水屋のお手伝いとなりました。無事に茶会も終わり晴れ晴れとした気持ちで全員集合の写真です。(背景は茶会の行われた新羅ホテル迎賓館)



10月28日(金)
  終日 フリー
  最後に、この度の研修旅行は茶文化に対して深く掘り下げたもので、新たな発見と今までと違う角度からお茶を勉強でき“学”を実践でき、また会員の相互理解もスムーズに運び十分なお手伝いができましたことを報告させていただきます。
  このような機会をくださいました大宗匠様に感謝を申し上げますと共に、国際部の皆様にお礼を申しあげます。