裏千家インターナショナル・アソシエーション総会開催
千 玄室大宗匠が出席のもと、設立20周年を記念して





  3月11日、裏千家インターナショナル・アソシエーション(UIA)の20周年記念総会が千 玄室大宗匠の出席を得て、京都市左京区の国立京都国際会館にて開催。日本全国会員ら約200人が出席しました。
  UIAは、茶道を通じて国際文化交流を担う人材の育成を目的として、茶道国際セミナーの受講終了者を中心に1985年(昭和60)に組織され、会員は国内だけでなく海外も含めて500余名を数える会員組織。例年、総会は京都市内のホテルで開催しているものを、今年は規模を拡大。特別に記念茶会を開催して、設立20周年を祝うものとなりました。


会場の国立京都国際会館


  当日は午前中に役員会、正午から午後3時半まで会館に併設する茶室「宝松庵」にて、UIAらしく各国の見立ての道具の取り合わせで記念茶会が行われました。


 茶室「宝松庵」


茶席担当:役員と近畿エリア会員有志


  総会は千 玄室大宗匠が出席されて、午後4時より開始。大宗匠は「小さなことでも一碗のお茶をもって活動して欲しい。世界を相手に勉強をしていきましょう」と挨拶され、続いて会員功労者表彰が行われ、阿蘇和宏氏に大宗匠より表彰状が渡されました。
  関根秀治総括幹事(裏千家事務総長)による宗家・総本部報告の後、活動報告。昨年の韓国・東アジア茶文化シンポジウムでの懸釜を始め、地域内の会員が協力して活動する「エリア活動」そして、記念事業として現在会員有志で進められている茶道辞典翻訳作業の経過報告がなされ、アクティブなUIAを一層感じさせる内容に会員たちは、また新たにチャレンジする勇気をそれぞれに抱いたようでありました。
    また活動予定では、来る5月下旬に、イタリア・ローマで開催される「裏千家ヨーロッパのつどい」に、UIA会員は研修旅行として参加、記念茶会にて日本席を担当することが報告されました。








  総会終了後、続いて行なわれる祝賀のディナーレセプションには裏千家で茶道研修中の海外留学生、みどり会生も加わり、互いの近況を伝え合う和やかな雰囲気の元、記念行事は滞りなく終了しました。