裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)

2011年度総会を開催

  6月30日(土)、千 玄室大宗匠ご臨席のもと、裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)の2011年度総会がグランドプリンスホテル京都において開催され、全国各地より役員・会員約110名が出席しました。



  UIAは茶道の国際化を推進し、大宗匠の、「一碗からピースフルネスを」の理念に基づき茶道を通じて世界平和に寄与することを目的に昭和60年(1985)に設立されました。裏千家茶道国際セミナー修了者を中心に、国内外の527名(2012年1月現在)が在籍する会員組織です。

  午後3時半に開式。冒頭、挨拶に立たれた大宗匠はお茶の効用について触れられ、「お茶が健康に良いことは世界中で知られています。見知らぬ人同士であっても、まずはそこからコミュニケーションを始めることができるのではないでしょうか。そして、一碗のお茶を互いにすすめあい、誰彼の差別なく、分け合っていただくことによる安らぎこそお茶の心なのです」と話されました。
  続いて会員功労者表彰が行われ、発会30周年を迎えた裏千家淡交会バンコク協会の設立当初から協会の活動支援に尽力されてきた田村輝子監事に大宗匠から表彰楯が贈られました。



  天江喜七郎会長挨拶の後、長谷川幸三運営幹事を議長に議事が進行。嶋 学運営幹事 (淡交会総本部国際部部長) より2011年度事業報告及び決算、2012年度事業計画及び予算案についての説明、田村輝子監事より2011年度決算監査報告があり、全ての議案が満場一致で承認・可決され閉会しました。

  総会終了後は、天江会長が「『チャ』と『コーヒー』と国際政治」と題して外交官として活躍された永年の経験を踏まえて講演。造詣深い内容に参加者は熱心に聞き入りました。




  夕刻からは懇親会が開催。裏千家学園で学ぶ各国の留学生も招待され、参加者は和やかに交流を深めました。



  また、会場にはUIA東海エリアおよび中国・四国エリア担当の呈茶席が設けられ、世界各国の夏の風情の感じられる取り合わせで、参加者に一碗が呈されました。