裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)

2013年総会を開催


  3月30日(土)、京都ブライトンホテル(京都市上京区)において、裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)の2013年総会が開催され、国内外の役員・会員約120名が出席しました。
  UIAは、千 玄室大宗匠の「一碗からピースフルネスを」の理念に基づき、茶道の国際化を推進し、世界平和の実現に寄与することを目的として、裏千家茶道国際セミナーの修了者を中心に、昭和60年(1985)に設立され、現在は国内海外の会員530余名が在籍する会員組織です。

  当日、総会に先立って「平成茶室」の見学の機会が設けられ、早咲きの桜が満開の下、約60名が参加しました。

  今回の総会には、公務で出席が叶わなかった大宗匠の代理として、伊住公一朗様(一般社団法人茶道裏千家淡交会理事)が初めて出席され、「UIAは翻訳プロジェクトを立ち上げるなど、茶道の国際化はもとより、茶道の道・学・実の実現に正面から向き合ってこられた。お茶の心を全世界に広げて、世界平和の実現に寄与していただきたい」との大宗匠のメッセージを代読されました。また、「大宗匠がUIAとともに歩まれた道のりの長さを実感致しました。UIAの皆さまには、世界平和の実現と国際的な茶道の普及を推し進めていただきたい」と祝意を述べられました。


伊住様挨拶

  続いて、天江喜七郎会長(淡交会顧問、元特命全権大使)が「UIAの皆さま一人ひとりが外交官であるという意識をもって、お茶を通じた文化の普及に努めて参りましょう」と挨拶。


天江会長挨拶

  総会では、辻 治美運営幹事を議長に議事が進行。はじめにDVD「茶道裏千家2012年の記録」が上映されました。続いて、木戸崇夫総括幹事(淡交会常任理事)より宗家・総本部報告があり、2012年度事業報告・収支決算報告、2013年度事業計画・予算案について、嶋 学運営幹事(淡交会総本部渉外・広報部長)と田村輝子監事からそれぞれ説明があり、全ての議案は満場一致で承認・可決されました。
  UIAでは、今年度の新たな取り組みとして、会員の資質の向上を目的に、より内容を充実させた「茶道セミナー」の実施案が報告されました。同セミナーは9月21日(土)・22日(日)に開催の予定です。


宗家・総本部報告

  総会終了後の懇親会では、各エリアごとに会員の紹介がなされ、相互の交流が活発に行われました。裏千家学園外国人研修コース(みどり会)等海外からの留学生も加わり、和やかで国際色豊かな会となりました。



望月静雄元運営幹事の発声で乾杯


  同会場には総会前、関東エリア担当の呈茶席が設けられ、全国各地から集まった会員に一碗が呈されました。
  伊住様も足を運ばれ、季節の趣向のこらされた一碗を楽しまれました。