裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)

2013年UIA茶道総合セミナー

  裏千家インターナショナルアソシエーションでは会員のための研修の機会として「研究会」もしくは「総合セミナー」を適宜開催しています。
  今年は9月21日(土)、22日(土)の2日間にわたり茶道会館、裏千家学園を教場に「2013年UIA茶道総合セミナー」を実施。全国各地から28名が受講しました。
  初日の講習では、開講式後に会員一人ひとりから英語で活動報告の後、関根秀治裏千家事務総長・UIA常任顧問、倉斗宗覚今日庵業躰の特別講義、裏千家茶道留学生(みどり会)による海外活動紹介、3分間スピーチ、また、大徳寺聚光院にて利休居士墓参を行いました。2日目は茶道プレゼンテーション解説・茶道紹介方法の実習を行いました。
  千 玄室大宗匠が提唱される「一碗からピースフルネスを」の理念のもと、茶道の国際化の歴史、また海外における裏千家茶道の広がりと状況についてUIA会員に学んでもらう茶道総合セミナーとなりました。


一人ひとりが英語で活動報告

  特別講義1では海外での茶道紹介の心得について倉斗業躰が解説、続く特別講義2では大宗匠の海外茶道布教の原点から、今日の茶道の国際化につながっていく過程を逸話を交えて関根事務総長が講義。参加者は興味深く聞きいりました。


特別講義1 講師:倉斗業躰特別講義2 講師:関根事務総長

  また、新たな試みとして裏千家学園茶道留学生(みどり会)の上級生7名がそれぞれの出身協会(米国、ブラジル、メキシコ、ロシア、フィンランド、ルーマニア)の活動についてプレゼンテーションを行いました。その後、みどり会生と参加者の間にディスカッションの時間が設けられ、海外協会について学ぶ貴重な機会となりました。


みどり会生による活動紹介受講者による3分間スピーチ

  2日目は茶道プレゼンテーション解説・茶道紹介方法を午前・午後にわたって実習。受講者は、点前や作法の解説に留まらず、茶道の精神性、もてなしの心についても改めて学ぶ機会となりました。

プレゼンテーション解説・茶道紹介法

  初日の夕刻にはANAクラウンプラザホテル京都において懇親会が開催。UIA役員、セミナー講師、みどり会生も加わり、和気藹々とした雰囲気の中、意見や情報を交換し大いに親睦を深め合いました。