裏千家宗家拝観
倉敷翠松高等学校


  倉敷翠松高等学校は、昭和45年に全国にさきがけ、茶道を正科として取り入れた学校です。そして昭和47年から始まった宗家拝観は、茶道を学んだ総まとめとして今回で37回目を迎え、去る6月26日(火)高月賢太郎学校長・茶道指導者の旭爪宗都氏・教員・3年生生徒の希望者59名が裏千家を訪れました。
  11時から大徳寺聚光院にて利休居士墓参。生徒たちは、墓前に向って静かに手を合わせました。




  その後、午後1時30分から御祖堂参拝、茶室見学、呈茶を行いました。




  生徒たちにとって初めての宗家拝観は、貴重な経験になったことでしょう。



  ◇ 同校生徒から礼状が届いておりますので、ご紹介させていただきます。

  梅雨空が続く今日この頃です。
  裏千家の皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
  さて、このたびは裏千家今日庵での研修を許可していただき有り難うございました。写真で拝見はしていたのですが、実際自分が兜門を通れることに感動し、また、何ともいえない不思議な気持ちにもなりました。そして業躰の方々がとても丁寧に説明して下さり、茶室の一つ一つにいろいろな意味があることがわかりました。私が一番印象に残っているのは、「梅の井」です。一日一回、朝早くに汲んだ水が一番清い水だからそれしか使わないということをお聞きし、驚くと同時に感激しました。
  お茶席では緊張の中、季節の美しいお菓子とお茶をおいしく頂くことができました。
  今回の家元研修では、日頃自分が過ごしている世界とはまったく別の世界にいるような気分になり、何百年も前から受け継がれてきた裏千家の長い歴史を肌で感じ、改めてお茶の深さを学ぶことができました。
  末筆ながら皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

  
かしこ
6月30日
倉敷翠松高等学校
佐野由希子