豊橋技術科学大学おちゃのかい


  私達の豊橋技術科学大学は、学生の約8割を全国の高等専門学校からの3年次編入生が占め、また卒業生の約8割が大学院へ進学するという特色を持った大学で1976年に開学しました。
  この大学の課外活動団体として、私達「おちゃのかい」は1991年から活動をしています。現在、部員は20名ほどで、その8割が男性です。稽古は週に2回、火曜・金曜の授業の終わる夕方5時半より3時間程行っています。12畳の和室に釜を二つかけ、二手に分かれての稽古です。

  稽古以外の活動としては、大きなものに次の三つがあります。
  一つ目は豊橋市の茶席を借りて行う茶会です。これは一般の方々、多くのお茶の先生方もお見えになり、私達が一番緊張する所です。


  二つ目は大学の文化祭での茶会です。茶会というには簡素過ぎるものですが、新人部員にとってはお点前デビューとなります。



  三つ目は、卒業する先輩方を送り出すお別れ茶会です。この茶会では残る部員たちの覚悟が問われる時となります。
  その他にも、淡交会学校茶道部や青年部の行事に参加しています。そこでは学校茶道部や青年部の方のご指導を戴くことも多く、このような恵まれた環境にいられることを深く感謝しています。



  11月には、ご宗家での研修をさせて戴くことができ、一同感激でした。これを励みとして、さらに一生懸命茶道に取り組んでいきたいと思います。


宗家拝観訪問


  去る11月26日に宗家訪問をさせていただきました。
  当日は、茶道の指導をしていただいております先生方、および愛知県立農業大学校の茶道部の方々とともに計24名が参加させていただきました。
  一同緊張の中、始めて兜門をくぐり、まず抛筌斎にてお茶を一服いただきました。
  その後、今日庵の茶室を案内していただきました。普段は拝見することすらできない由緒ある品々や茶室を直に見ながら、丁寧な説明を聞かせていただきました。
  午後からは大徳寺聚光院、および金毛閣の拝観をしました。
  大徳寺聚光院では、利休居士の墓前にて手を合わせさせていただきました。また、方丈や閑隠席、桝床席を拝見させていただきました。
  金毛閣では、上層に登り利休像を拝見させていただきました。
  今回の宗家訪問では、日常では味わえない様々な経験をさせていただきました。今後は、この経験を生かし、心身を新たにより一層の勉強、稽古をして精進したいと思います。