第31回ひな祭り茶会

  裏千家学生茶道研究会
  評議員長 小林 司

  平成30年2月27日(火)京都市左京区の下鴨茶寮において第31回ひな祭り茶会を開催。
  裏千家学生茶道研究会加盟大学の男子学生の点前で招待児童と先生方、裏千家学生茶道研究会加盟大学の女子学生をもてなしました。
  裏千家学生茶道研究会は関西圏の23大学の茶道部が加盟し、茶道に対する学術研究と会員相互の交流・親睦を図ることを目的に活動しています。
  このひな祭り茶会は、下鴨茶寮先々代女将の佐治政子様が、戦争でひな祭りをお祝いできなかったご経験から、若い世代にひな祭りを楽しんでもらうとともに、日本文化を継承していって欲しいとの思いで発案、当研究会へお声掛けいただいたことにはじまります。
  その後、現オーナーの小山薫堂様にもその思いを引き継いでいただき、毎年開催させていただいております。
  今年は学校茶道に熱心に取り組まれている光華小学校の6年生(62名)の皆さんをお客様に迎えました。同小学校では日本人としての基本的な礼儀やマナーを身につけられるように、伝統文化教育を行っており、6年生より茶道を習い始めます。さまざまな作法から人に対しての気遣いや心配りなど「おもてなしの心」や「感謝の心」を学ばれます。今回のお茶会を通じて、何かひとつでも学べたことがあれば、私たちも嬉しいです。
光華小学校の児童をご招待
  茶会のテーマは「木芽時(きのめどき)」としました。桃の節句のこの頃、木々の枝先から春に向けて新芽をつくることから、お招きする小学生たちの未来に向けて新しい夢を木の芽のようにつくって欲しい、との願いを込めました。
  当日は心地よい春の陽気に包まれ、絶好の茶会日和を迎えることが出来ました。緊張しつつも熱心に点前の様子を見る児童の姿が印象に残っております。

ひな祭り茶会担当メンバー

  これからも、このお茶会を通じて多くの子どもたちに、伝統文化であるひな祭りや茶道を身近なものとして親しんでもらえるよう一同精進して参るとともに茶道に対する学術研究や会員相互の交流・親睦を図りながら、当会の一層の活動の活性化に努めてまいります。