湊川女子短期大学創立50周年
お家元 記念講演
半世紀の節目に祝意を込めて


  千 宗室家元は、5月31日、兵庫県三田市にある湊川女子短期大学の創立50周年記念行事において、記念講演をされました。
  湊川相野学園(古林美代子理事長)では、「姿勢を正し、心の有り様を深く見つめ、野にある若草のごとくすくすくと大空に向かってほしい」との願いから、永年にわたり幼稚園から短大まで学校茶道を採用してきました。昭和57年の短期大学開学30周年には千 登三子家元夫人を迎え記念講演を行われています。また三田市には、裏千家十三代円能斎宗匠夫人の生家・九鬼家の菩提寺があり、裏千家とは縁深いところ。
  このたび短大の創立50周年という節目にあたり、お家元を迎えた記念講演が実現しました。
当日、会場となった湊川相野学園記念体育館には、短大生、教職員だけでなく高校生、幼稚園母親茶道同好会の方々など約1100人が参加し、お家元に熱い視線を送りました。
  講演は『一碗のお茶から』と題して約1時間半行われ、お家元は、薄れつつある親子関係などについて「一碗のお茶を介したつながりの温かさが、人と人との信頼関係を育むのです」と、茶の道の深意と修道の意義を説かれました。
  講演後、お家元は短大内にある「菊水清舎」で学生たちから呈茶を受けられた後、前庭に銀杏を記念植樹。50周年という節目の祝意を込められました。


講演される千 宗室家元


湊川相野学園の正門より 会場を埋め尽くした聴衆


古林理事長と拍手の中を退場 記念植樹