裏千家学生のつどい
−全国133大学で茶道を学ぶ学生が集う−






  12月1日(土)〜2日(日)の2日間、初めて「裏千家学生のつどい」を宗家及びに大谷大学講堂で開催致しました。
  日本の伝統や文化の継承の重要性が高まりつつある今日、裏千家茶道を学ぶ学生に茶道を学ぶことの大切さや意識の高まることを願って、関東・関西・九州の裏千家茶道部で組織される裏千家学生茶道研究会会員、昨年の青年部第14回全国大会リレー茶会参加大学、本年度の各地区大会の呈茶担当大学等、133大学・600余名を招待、そして各地区学校茶道連絡協議会委員長並びに青年部全国委員会正副役員・各青年部ブロック長に参加いただきました。
  12月1日の大谷大学講堂で開会式並びに講演会では、関東・関西・九州の裏千家学生茶道研究会会員が中心となって運営を行い、また開会式に先立って呈茶を行いました。






  開会式では、千 宗室家元の挨拶、門川大作京都市教育委員会教育長から心を培う茶道を学ぶ大切さを中心としたご挨拶をいただきました。




  千 玄室大宗匠は、明治時代にまで遡る裏千家の学校茶道への取り組み、そして若い人たちが茶道を学ぶことによって良き日本人となって未来を担っていただきたいと話されました。
  家元からは、事前に学生から寄せられた質問に答えられ「人間関係がギクシャクする今日にあって、一碗のお茶を通じて良い関係を築いて欲しい」また「学生の内は大好きことに一生懸命取り組んで欲しい」と参加学生を励まされました。なお、講演後、大宗匠・家元に学生代表から日頃のご指導に感謝して記念品が渡されました。

  また、石原伸晃衆議院議員からは地球温暖化問題に触れながら、茶道の精神とも通じる物を大切にする心が地球を救うことに繋がると語られました。




  会場を新都ホテルに移して懇親会が行われ、交流を深めました。
 また、懇親会会場に隣接した会場に各大学紹介の掲示物が展示されました。








  12月2日は、宗家において利休御祖堂参拝・茶室拝観、茶道資料館では秋季特別展 宗旦三百五十年忌記念「千 宗旦」の見学と呈茶。その後大徳寺において聚光院利休居士墓参・拝観、金毛閣の拝観を行いました。
  参加した学生にとって、茶道への想いを新にする貴重な機会となったことでしょう。