7月19日(火)

アリゾナメモリアル平和祈念献茶式




  献茶式は一般の入場時間前に19日、午前7時半に開式。

  メモリアル(記念館)には米国側からはハワイ州ネイル・アバクロンビー知事、ホノルル市ピーター・カーリスル市長、アメリカ太平洋軍 ロバート・ウィラード司令官夫人、アメリカ海軍太平洋艦隊司令部 パトリック・ウォルシュ司令官、国立公園局クリスティーン・レナーズ太平洋西地区代表、歴代ハワイ州知事、真珠湾攻撃の生存者らが、また淡交会ハワイ協会からは、ジョージ有吉元州知事夫妻、黒川曙美ハワイ協会会長らが参列し、日本側として加茂佳彦駐ホノルル日本国総領事、ハワイセミナーの団長を務める元駐ホノルル日本国総領事の天江喜七郎団長(淡交会顧問)夫妻、味戸道夫副団長(淡交会郡山支部支部長)夫妻をはじめ日本及び米国本土、カナダ、アジア、オセアニアの同門ら総勢400余名が式を見守りました。




  ハワイの代表的な祈りハワイアン・チャント(詠唱)の先導で千 玄室大宗匠が式場に参進し、献茶式が開式。米国国歌、ハワイ州歌の斉唱の後、献茶式の実行委員長を務められたジーン有吉夫人の進行により、献茶式の経緯が説明され、来賓の挨拶の後、大宗匠が紹介されました。

ジーン有吉夫人アバクロンビー
ハワイ州知事
ウォルシュ
太平洋艦隊司令官
加茂佳彦
駐ホノルル総領事








  点前座に進まれた大宗匠は、厳かに濃茶、薄茶の二碗を点じられ、一碗をアリゾナに眠る英霊に、もう一碗を世界平和の願いを込めて、戦没者名が刻まれたメモリアル・ウォールの前に奉献。引き続き、日本国海上自衛隊及び米国海軍のタップ(献奏)がなされました。
  その後に挨拶に立たれた大宗匠は、「88年の人生で一番心に残る式典だった。世界平和を祈るにもっとも相応しい場を頂いて感謝しています」とひと言ひと言かみしめるように語られ、「一碗からピースフルネスを」を提唱して来られた大宗匠の平和への強い思いが結実し、平和祈念献茶式は滞りなく終了しました。

献茶後、挨拶される大宗匠


  献茶式の一部始終は対岸のビジターセンター内シアターの大型スクリーンにライブ中継されるとともに、全米4大TVネットワークにも配信されました。




7月19日(火)

第39回裏千家ハワイセミナー開講式・講義


  今回のハワイセミナーは、大宗匠の海外茶道布教60周年と淡交会ハワイ協会設立60周年の共催行事として開催され、その開講式・講義がハワイ大学ケネディー・シアターで行われました。
  例年、日本からの参加者及び地元ハワイの会員を対象に行われるセミナーは、今回の60周年行事参加者全員が聴講しました。
  大宗匠の開講挨拶に続き、早速セミナーが始まりました。


ケネディー・シアター


  第1講はハワイ大学マノア本校学長のヴァージニア・ヒンショー博士が、ハワイ大学の広報について、ビデオ、スライドを使用して判りやすく講義。
  第2講はイースト・ウエスト・センター所長のチャールズ・モリソン博士がアジアの国際情勢について講義されました。


ヒンショー学長モリソン所長




淡交会ハワイ協会設立60周年記念ディナーレセプション

  ハワイ協会設立60周年を祝する最初の行事となる記念のディナーレセプションが日本国総領事館の前庭を会場に催されました。
  ハワイ協会の井筒悟副会長の司会進行で開会、黒川曙美会長が歓迎の挨拶、続いて大宗匠が挨拶されました。
  広い前庭には多数のフードコーナーが特設され、400名の参加者は心ゆくまで、南国での野外パーティーを満喫しました。


黒川会長挨拶


ジョージ有吉元ハワイ州知事