「第2回パネルディスカッション
―東アジアの文化と平和―」を開催
平和と安定を願って、千 玄室大宗匠の提案のもとに開催



高麗大学校国際館


  千 玄室大宗匠は10月26日(水)、韓国を代表する名門大学のひとつ、高麗大学校にて開催された「第2回パネルディスカッション―東アジアの文化と平和―」に参加されました。

  このパネルディスカッションは大宗匠の提案により昨年10月中国・天津市で開催された第1回に引き続き、今回は、『日韓友情年2005』の記念事業として高麗大学校・国際館大会議室を会場に催されたもので、日韓中の著名な識者が「東アジアの平和は文化力で」とのテーマで活発な討議を行いました。

  高麗大学校を訪れた大宗匠は、まず総長会議室にて参加研究者の方々とともに魚允大・高麗大学校総長、金春美・高麗大学校日本学研究センター所長と会見されました。その後、魚総長自らキャンパスを案内、学内施設を紹介。金所長からは、大宗匠に大学主催の茶道講演の要請がなされました。大宗匠は、これを快諾され、近い将来の高麗大学校における日本茶道研究の足がかりとなりました。

  パネルディスカッションは、大宗匠、金所長、藤山美典・在大韓民国日本国大使館公使(公報文化院長)の挨拶に続き、宗教学者であり、国際日本文化研究センター名誉教授の山折哲雄氏が「日韓・日中の文化交流から学ぶ―二つの<絵画>の意味するもの―」と題して基調講演されました。



基調講演:山折哲雄氏
(国際日本文化研究センター名誉教授)


コーディネーター:須藤眞志氏 パネリスト.:小倉和夫氏


  午後からは、須藤眞志氏(京都産業大学教授)がコーディネーターを務め、パネリストに小倉和夫氏(元駐韓日本国大使・国際交流基金理事長)、水谷幸正氏(浄土宗宗務総長・日韓文化交流会議日本側委員)、金容雲氏(漢陽大学校名誉教授・韓日文化交流会議韓国側座長)、劉金才氏(中国北京大学日本文化研究所長)の各氏がそれぞれ文化と平和について意見を述べ、また活発な議論が交わされました。


パネルディスカッション「東アジアの文化と平和」
コーディネーター
      須藤眞志氏 (京都産業大学教授)
パネリスト
      小倉和夫氏 (元駐韓日本国大使・国際交流基金理事長)
      水谷幸正氏 (浄土宗宗務総長・日韓文化交流会議日本側委員)
      金容雲氏 (漢陽大学校名誉教授・韓日文化交流会議韓国側座長)
      劉金才氏 (中国北京大学日本文化研究所長)
総合司会
      李漢燮氏 (高麗大学校教授)


水谷幸正氏 金容雲氏 劉金才氏



裏千家ソウル出張所社中による呈茶を受ける参加者