ハワイにて「第4回東アジア茶文化シンポジウム」を開催
ハワイ大学創立100周年を記念し、グローバルかつ有意義に



ハワイ移民国際会議場


  11月3日、ホノルルのハワイ大学マノア本校にて「第4回東アジア茶文化シンポジウム」が開催され、千 玄室大宗匠が出席されました。
  茶文化シンポジウムは、千 玄室大宗匠の発案により2004年に第1回を中国・天津で開催し、第2回(韓国・ソウル)、第3回(日本・東京)と回を重ねてきたもので、今回はハワイ大学創立100周年を記念して開催。ハワイ大学との共催で、イースト・ウエスト・センターの協賛、在ホノルル日本国総領事館の後援のもと、ハワイ移民国際会議場において、日本・中国・韓国に加え、スイス、米国の著名な研究者が、東アジアの茶文化について多角的な観点から論じる場となりました。
  シンポジウムには、日本・米本土の裏千家社中ら60人をはじめ、地元ハワイの社中、ハワイ大学学生ら300人が熱心に聴講しました。




ハワイ大学茶道部部員により参加研究者に一碗が寂庵


  参加研究者らは、会場に隣接する茶室「寂庵」でハワイ大学茶道部学生による呈茶を受けられた後に、シンポジウムに臨みました。午前9時半に開会し、ハワイ大学日本研究センター ロバート・ヒューイ所長の司会にて進行。ハワイ大学マノア本校ヴァージニア・ヒンショー学長の歓迎の挨拶に続き、國方俊男在ホノルル日本国総領事より祝辞が述べられ、いよいよシンポジウムがスタート。
千 玄室大宗匠が基調講演をされ、茶文化シンポジウムの意義などを述べられた後、ハワイ大学歴史学部ウエイン・ファリス教授によるスピーチ、そして5名の研究者による研究発表がされました。
研究発表の後に設けられた質疑応答の時間では活発な質問がなされ、また国籍こそ違え、発表のほとんどが日本語でされ、発表者・聴衆ともにレベルの高さを伺えるものでした。


ハワイ大学ヒンショー学長挨拶國方俊男在ホノルル日本国総領事祝辞司会:ヒューイ所長


大宗匠 基調講演ファリス教授 スピーチ


  「第4回東アジア茶文化シンポジウム」

  発表者とテーマは下記の通り。

・ 千 玄室大宗匠基調講演
・ ウエイン・ファリス氏ゲスト・スピーチ
・ 宮城 篤正氏(沖縄県立芸術大学学長)
     発表1 「沖縄の陶器」
・ 李 暁氏(中国・政法大学商学院副院長)
     発表2 「唐宋時代における宮廷茶礼」
・ ヘルベルト・プルチョウ氏(日本・城西国際大学教授)
     発表3 「儀礼学から見た茶の湯」
・ 朴 銓烈氏(韓国・中央大学校韓日文化研究院院長)
     発表4 「茶室で行う『日本茶道文化』の授業─教えることと教わること─」
・ 倉澤 行洋氏(宝塚造形芸術大学大学院教授)
     発表5 「わび茶の哲学についての一考察」



宮城 篤正氏李 暁氏ヘルベルト・プルチョウ氏


朴 銓烈氏倉澤 行洋氏


研究者・聴衆より活発な質問が