米国海軍士官学校生が茶道体験




  5月18日、アメリカ・メリーランド州アナポリスの海軍士官学校の幹部候補生が裏千家を訪問、茶室拝観と茶道体験をしました。

  今回の訪問目的は、茶道を通して日本の歴史的な文化芸術、伝統に触れ、「和敬清寂」の精神、人が人を大切にする心を将来幹部となる候補生に身につけさせたいというもの。今回は教官のフィリップ・ドバフル空軍大尉が引率し、8名の幹部候補生が来庵いたしました。





  去る4月18日にアナポリスを訪問、海軍士官学校で献茶式と茶道講演をされた千 玄室大宗匠は茶室「抛筅斎」にて一行に挨拶され、その後に候補生たちは倉斗宗覚業躰の点前で一碗を喫しました。茶室の一連の説明を受け、400年を越える歴史と伝統の重みを肌で感じた候補生たちは茶道資料館にて点茶体験。亭主となった同僚の点てた一碗を楽しそうに服しました。
  「アメリカでは全てのスピードが早く、心の余裕が無い。こうしてゆっくりとした環境で、他国の伝統文化を知ることの大切さ感じました」との感想が聞かれました。



  裏千家訪問プログラムは本年6月初旬にもう1グループあり、今後は毎年実施される予定です。