第44回 裏千家茶道国際セミナー
─茶道の海外普及に向け─


  6月14日から16日までの3日間、裏千家茶道国際セミナーが、裏千家センターと茶道会館を会場に開催されました。
  このセミナーは1981年、千 宗室家元の「近い将来、日本全国津々浦々、国際化の時代が訪れる。淡交会の若い人々が英語で茶道を解説・指導できるような体制をつくらなければならない」との発案で、外国人に茶道を紹介したり、指導する人材の育成をめざして同年秋に開講、以来春・秋季の年2回開催。毎回募集定員を大幅に上回る申し込みがある人気講座の1つで、今回は44回目。
  今回も茶の湯を通じて海外の人たちと交流をしたいと考えている人や自治体の国際交流担当者など、30人が受講。
  セミナーは開講式から、Zen(禅)レクチャー・坐禅、茶室での実習、プレゼンテーション解説、さらに利休御祖堂参拝や今日庵茶室拝観、大徳寺聚光院参拝、閉講式に至るまでオール・イングリッシュで進行。
  受講生は、裏千家外国人茶道講師陣から英語での茶道指導の要点を学ぶと同時に、新たな茶道の魅力に気づかされ、茶道の海外普及に一層の意欲を見せていました。


まずは「お辞儀」の仕方からスタート プレゼンテーション解説実習
講師の模範をしっかりと見学


Zen(禅)講義も英語で 集中力が大事な講習会です