第49回裏千家茶道国際セミナー
〜茶道を世界に発信する宗家講習会〜


プレゼンテーション解説の実習


  秋本番の11月12日から14日までの3日間、茶道会館と裏千家学園を会場に第49回裏千家茶道国際セミナーが実施されました。
  同セミナーは1981年秋に始まり、以来春と秋の年2回、開催している講習会でこれまでに1,600人以上が受講。修了生の多くが受講の後、「裏千家インターナショナルアソシエーション」に入会し、茶道の海外普及に活躍しています。
  今回のセミナーも「茶の湯を通じて海外の人達と交流をしたい」、「外国人に日本文化を正しく認識してもらいたい」、「外国人に茶道を紹介する機会があるのでそのノウハウを知りたい」など受講の動機は様々ながら27名が受講しました。日本全国からのみならず、「現地で米国人社中に指導をする際に役立てたい」と裏千家淡交会ロサンゼルス協会からの参加もありました。


グループディスカッション パソコンを使用しての講義


  開講式に続き、セミナーは英語による自己紹介から始まり、禅講義、利休御祖堂参拝・今日庵拝観、プレゼンテーション解説、茶室での実技、グループディスカッション、大徳寺聚光院参拝、コンピュータの映像を駆使した裏千家茶道の海外活動についての講義などが実施されました。プレゼンテーションの解説方法を学ぶプログラムでは、受講生がグループに分かれ力を合わせ講師の手本をもとに、それぞれが独自の解説を工夫しプレゼンテーションに挑みました。受講生より「充実したプログラムで3日間がすぐに過ぎてしまった」との声が多く聞かれました。
  受講生は、裏千家外国人茶道講師陣から英語での茶道の指導や紹介の要点を学ぶことで、改めて茶道のみならず、日本文化について再認識する中、茶道の海外普及や諸外国との文化交流へ一層の意欲を見せていました。