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第69回裏千家茶道国際セミナー
  平成28年6月25日(土)、26日(日)の2日間、茶道会館および裏千家学園を会場と して、第69回裏千家茶道国際セミナーが開催されました。

  本セミナーでは、英語での茶道紹介の仕方や指導方法を学ぶための実践的なカリキュラムが組まれています。昭和56年に第1回が開催されて以来、2000名以上の方々が受講しており、今回は29名が参加。受講生の多くは本セミナー修了後、「裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)」に入会し、海外での裏千家茶道の普及に貢献しています。

  開講式では野口耕一今日庵事務局長が主催者を代表して挨拶。続いて受講生による英語での自己紹介では「英語でお茶のいただき方を説明できるようになりたい」、「海外で裏千家茶道の普及に取り組みたい」等、セミナーへの意気込みや抱負、茶道に対する思いなどが語られました。
開講式英語での自己紹介
  セミナーは外国人僧侶による禅の講話と坐禅から始まり、続いて今日庵拝観が行われました。
坐禅
  午後からは裏千家茶道の海外普及についての講義、続いて講師陣による英語でのデモンストレーションが行われました。
海外普及活動についての講義講師陣によるデモンストレーション
  その後、点前を説明する際の注意点や実用的なフレーズなど講師のアドバイスを受けながら、翌日のプレゼンテーションのためのグループ別ディスカッションを行いました。受講者からは茶道についての意見を交わし、経験を共有する貴重な機会となったとの感想が寄せられました。
グループ別ディスカッション
  2日目、グループごとに最終打ち合わせを行い、亭主、半東、客、解説の役割を分担して立礼と四畳半の両形式でプレゼンテーション実習に臨みました。他グループの発表や質疑応答の様子を見ることもまた受講生にとって良い刺激となりました。
プレゼンテーション実習
講師陣のコメント
  閉講式では修了証が授与され、代表者が謝辞を述べました。受講生の様子からは、中身の濃い2日間を共に過ごした充実感が感じられました。「自分自身の日頃の稽古を見直す機会となりました」、「英語も茶道もさらに勉強し実践していきたい」などの感想が寄せられました。
  茶道を通じた国際交流において、受講生の今後の活躍が期待されます。
修了証授与