立命館大学の夏期集中講義「茶道文化史」
千 玄室大宗匠が講義


  9月8日、裏千家センターにおいて、2003年度立命館大学の一般教育特殊講義「茶道文化史」が開講され、千 玄室大宗匠による講義が行われました。


大宗匠による講義


  この講義は平成5年から毎年行われており、例年約900人の受講申込みがあるほど、同校でも人気の高い特別講座の一つ。今年も約60人の学生が、9月8日から12日の5日間にわたり受講しました。
  同大学の客員教授を務められている大宗匠が、直接講義をされるほか、期間中、筒井紘一今日庵文庫長が講義を、裏千家業躰が実技を担当し、今日庵拝観も盛り込んだ魅力溢れる講座となっています。

  大宗匠は、茶道の歴史を端緒に、『和敬清寂』について分かりやすく説明。さらに、「お点前は、単なる真似で終わらず、自分の心を入れることによって、初めて型(カタ)に血(チ)が入って形(カタチ)となるのです。茶の道が唱える“心の歩む道”をしっかりと取り組んでください」と話され、「在学中に、日本の生活文化である茶道を身につけ、世の中が平和であるよう、心を込めて点てる一碗の良さを広めてください」と、次代を担う学生たちを励まされました。


分かりやすく話される大宗匠 学生からの質問に答えられる大宗匠


  日本の文化に深い関心を示す学生たちは、普段経験することのできないカリキュラムとあってみんな真剣に受講。大変有意義な講義と実技になったようです。