千 玄室大宗匠、立命館大学集中講座にて講義


  裏千家学園において、2005年度立命館大学の一般教育特殊講義「茶道文化史」が裏千家内の5か所の会場で開講され、千 玄室大宗匠による講義が9月6日に行われました。


大宗匠による講義


  この講座は平成5年に開講、以後継続されている同学人気講座の一つ。毎回定員を大幅に上回る受講希望が寄せられ、今回は59人が受講。年配の受講学生の姿も中にはあり、関心の広さが伺われました。
  同講座は、客員教授を務められている大宗匠が講義をされる他、非常勤講師の筒井紘一今日庵文庫長が講義、また裏千家業躰講師が実技と講義を担当し、さらに宗家茶室の拝観、資料館の見学も盛りこまれるなど9月5日〜9日の5日間、午前・午後の授業時間を最大限に使用して茶道を総合的に学ぶユニークなカリキュラムとなっています。




  大宗匠は、前日の9月5日に日本・国連親善大使に就任されましたが、その経緯から説きおこされ、国際社会の中での文化交流の大切さ、茶道の意義を「喫茶去」の言葉を引用されながら分かりやすく講義。また正確な歴史的認識をもつことの重要性とともに、豊で平和な社会の実現のためには、諸外国、とくに、アジア諸国との友好親善の大切さを説かれました。





  学生たちは授業が進むにつれ、宗家で実施されるこの集中講座の意義を理解し、普段"経験することのできない"講義・実習に終始、みんな真剣な表情で臨んでいました。


筒井文庫長による講義 点前に取り組む受講生


業躰部講師による講義