千 玄室大宗匠
平安女学院大学「伝統文化・茶道」特別講座にて講義




  11月23日(土)、京都市の平安女学院大学で開講された「伝統文化・茶道」特別講座において、千 玄室大宗匠が特別講義を行われました。この講座は、11月3日(日)、17日(日)、23日(土)の3日間にわたって開講されたもので、関根秀治教授や、倉斗コ夫客員教授の講義、点前解説等も行われました。
  大宗匠は、利休居士について講義をされ「利休居士は、高麗茶碗や樂茶碗などの不完全な美や侘びた美の素晴らしさを見出される芸術性の高さだけでなく、織田信長や豊臣秀吉の茶の湯を取り入れた政治の中で、重用されました。今年から今日庵の文化財修復工事が始まりましたが、利休居士以来の血脈を受け継ぐものとして、その歴史や利休居士についての研究や新たな発見をしっかり見守りたいと思います」と語られ、約140名の受講者は熱心に聴き入りました。
  講義終了後の閉講式では、大宗匠が受講者代表に修了証を授与されました。また、講義の前後には呈茶席が設けられ参加者は一碗を楽しみました。


修了証授与


  大宗匠は10月1日付で学校法人平安女学院の名誉学院長に就任され、理事長の山岡景一郎氏より名誉学院長の委嘱状が手渡されました。