大宗匠、京都大学ELPにて講義


  京都大学大学院総合生存学館「思修館」(学館長:川井秀一氏)主催によるエグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム(ELP)講義の一環として、平成27年7月4日(土)、会場である左京区の橘会館(旧総長官舎)にて千 玄室大宗匠が講師を務められました。




  ELPは本年5月にスタートした、思修館によるエグゼクティブのための教育プログラム。講師には日本を代表する研究者や経営者、伝統文化の継承者が招かれ、受講者には産官学さまざまな組織からリーダー候補が集まっています。




  大宗匠は「茶の心 ―和・敬・清・寂―」をテーマに、茶道の精神が古今東西を通じて普遍的な平和思想であることを、茶の湯の歴史や自身の戦争体験、戦後70年間に世界中で茶の湯を実践されてきた経験をもとに説かれました。
  講義に続いて、同大学院で講師を務める関根秀治 裏千家事務総長も参加して昼食懇親会が行われました。大宗匠は朗らかに受講者と対話をされ、「相手においしいお茶を点てて差し上げ、また折々に自分も楽しみ、ぜひ仕事や日常のなかで茶の湯を生かしていただきたい」と結ばれました。

  午後からは倉斗宗覚 今日庵業躰(同大学院講師)による解説のもと、みどり会(裏千家学園茶道専門学校外国人研修コース)修了生が茶道デモンストレーションを行い、その後、受講者に一碗が呈されました。