大宗匠、京都造形芸術大学にて講義




  令和元年5月21日(火)、京都造形芸術大学(京都市左京区)にて、今年度「京都学」講座の講師に千 玄室大宗匠が招かれました。「京都学」は同大学が京都市および京都新聞との共催により開講している市民も聴講可能な連続講座です(協力:文化庁 地域文化創生本部)。「京都で育まれた日本の伝統と文化の真髄」をテーマに、各界を代表する講師が京都の魅力を語り、4月に行われた初回講座には門川大作 京都市長が登壇されました。




  会場となった京都芸術劇場(春秋座)は、平成13年に同大学内に開設された本格的な劇場で、歌舞伎やオペラなど様々な舞台表現に対応できるよう設計されています。




  大宗匠は講義の冒頭で改元について触れ、万葉集が出典となった「令和」の時代は、人々が仲良く手をつなぎ、思いやりのある世の中になってほしいと述べられました。そして、日本の成り立ちや京都の文化について、具体例や自身の体験を交えながら解説され、最後に、「有職文化、社寺文化、茶道文化。この三つが京都の伝統と伝承を支えてきました。皆さんも、これらをご自身の生活に取り入れることで京都らしいおもてなしを発信し、より良い未来をつくっていきましょう」と、一般参加者を含む約680名の受講生に語りかけました。