裏千家学園茶道専門学校主催
「大学生のための裏千家茶道ビギナーズセミナー」


  10月21日(日)、学校法人裏千家学園 裏千家学園茶道専門学校(千 宗室学校長)主催の「大学生のための裏千家茶道ビギナーズセミナー」が新宿区・市谷の裏千家東京道場において開催され、東京をはじめとする首都圏・関東圏の大学・短期大学等43校から121名の学生が受講しました(後援:財団法人今日庵、社団法人茶道裏千家淡交会総本部)。
  この講座は、裏千家茶道の次代を担う学生が、宗家の教場で茶道の基本と修道の在り方を学び、修道意欲の更なる向上を目指すことを目的として、このたび初めて開催。
  午前9時から開講式が行われ、主催者を代表して関根秀治裏千家学園教頭が挨拶。受講生は緊張の面持ちながら、期待感をもって次のプログラム会場へ移動しました。




  講義@では、淡交会参事補・東京第三西支部幹事長で裏千家学園卒業生の北見宗春氏が「茶会の楽しみ−もてなしの心、取り合わせの工夫」と題して講義。自身が裏千家学園で学んだ折の体験談を織り交ぜながら、茶会の楽しみを熱く語られました。


北見宗春講師「茶会の楽しみ―もてなしの心、取り合わせの工夫―」


  その後、受講生は班毎に利休御祖堂参拝・露地見学、掛物と花・花入についてのレクチャー、呈茶へ。日ごろの茶道部活動では経験できない内容が多く盛り込まれ、受講生は一つひとつのプログラムに驚きの表情を見せていました。
  呈茶では、奈良宗久今日庵業躰が和やかな雰囲気で道具組み等を説明、点前・お運びは裏千家学園の卒業生10名が担当しました。
  受講生からは、「御祖堂参拝・露地見学での厳かな空気に身が引き締まりました」「お軸の掛け方や下ろし方は、すぐお稽古に生かせます」との感想が聞かれました。


利休御祖堂参拝 掛物と花・花入についてレクチャー


躙口から茶室を見学 蹲踞での柄杓の扱い


呈茶


  午後からの講義Aは、関根秀治(宗中)裏千家学園教頭が「“侘び”とは何か」と題して講義。パワーポイントが活用され、分かりやすく語られました。


関根教頭「“侘び”とは何か」


  続く「基準点前解説(濃茶・薄茶)」は奈良業躰が担当。戸田宗寛業躰が点前を、裏千家学園卒業生が客を務めました。点前・客の作法が分かりやすく解説され、受講生からは「お客様へのおもてなしの気持ちの大切さを改めて痛感しました」との声が聞かれました。


基準点前解説


  閉講式では、最初に「参加証」の授与があり、関根教頭から受講生代表の村田樹美君(法政大学茶道部・裏千家関東学生茶道研究会評議員長)に手渡されました。関根教頭から受講生へ労いと激励の言葉が送られ、奈良業躰の講評で全日程を終了しました。


奈良業躰「講評」


<参加校>
青山学院大学 大妻女子大学 お茶の水女子大学 金沢工業大学 鎌倉女子大学 群馬県立女子大学 国際基督教大学 埼玉大学 十文字学園女子大学 首都大学東京 上智大学 昭和女子大学 昭和薬科大学 スリムビューティハウスアカデミー 高崎経済大学 宝塚大学 多摩大学 千葉経済大学 千葉商科大学 中央学院大学 中央大学 筑波大学 筑波大学大学院 東京外国語大学 東京藝術大学 東京工業大学 都留文科大学 東京女子大学 東京大学 東洋英和女学院大学 長岡大学 日本大学 日本橋学館大学 文教大学 法政大学 星薬科大学 北海道教育大学岩見沢校  明治学院大学 山梨大学 山野美容芸術短期大学 立教大学 立正大学 早稲田大学 (50音順)