裏千家学園茶道専門学校主催
第2回「高校生・大学生のための裏千家茶道ビギナーズセミナー」




  10月13日(日)・14日(月・祝)の両日、学校法人裏千家学園 裏千家学園茶道専門学校(千 宗室学校長)主催の第2回「高校生・大学生のための裏千家茶道ビギナーズセミナー」が裏千家今日庵東京道場において開催されました。
  このセミナーは、裏千家茶道の次代を担う生徒・学生が裏千家の教場で茶道の基本と修道の在り方を学ぶとともに、更なる修道意欲の向上を目指すことを目的として開催。10月13日には首都圏・関東圏の高等学校14校から41名の生徒が受講(引率者15名が傍聴参加)、14日は首都圏・関東圏を中心とする大学・短期大学27校から77名の学生が受講し、2日間同じプログラムでの開催となりました(後援:一般財団法人今日庵、一般社団法人茶道裏千家淡交会総本部)。
  午前9時からの開講式では講師紹介に続いて関根宗中(秀治)裏千家学園教頭、町田宗隆今日庵業躰が挨拶。受講生は緊張の面持ちながら、これから展開される研修プログラムに大きな期待感をもって臨みました。


開講式(13日・高校生) 関根教頭挨拶


町田業躰挨拶 開講式(14日・大学生)


  研修@の講義では、淡交会参事・千葉県支部副幹事長の石橋宗絹氏(裏千家学園卒業生)による「茶会の楽しみ」と題した講義があり、映画「魔女の宅急便」をテーマにした茶会の実例を取り上げ、趣向を通した茶会の楽しみ等が分かりやすく語られました。


研修@ 石橋講師


13日・高校生 14日・大学生


  研修Aの講義「茶事の流れを知る」では、町田業躰により裏千家制作のDVD「お茶会に招かれて」の解説がなされました。濃茶や薄茶が茶事の一部であることを初めて知る受講生も多く見られました。


研修A 町田業躰(右中央)


  続いて、受講生は班毎に利休御祖堂参拝や茶室見学、腰掛待合・蹲踞での所作を体験するとともに、戸田宗寛講師による「掛物と花・花入について」のレクチャー、呈茶へ。受講生は初めて見聞きし体験する内容に驚きの表情を見せていました。
  呈茶では、和やかな雰囲気の中、町田業躰が季節感の大切さ等を説明、点前・お運びを裏千家学園卒業生が担当しました。


腰掛待合を体験 茶室見学


蹲踞での所作 呈茶


掛物と花・花入について


  午後からの研修Bは、関根教頭が「『稽古』とは」と題して講義。パワーポイントが活用され、分かりやすく語られました。


研修B 関根教頭


  続いて町田業躰による「基準点前解説(濃茶・薄茶)」が行われ、点前を戸田講師が、客を裏千家学園卒業生がそれぞれ担当。点前解説に先立ち、炭を見たことがない生徒・学生のために炭や灰形についての説明がなされました。受講生からは「濃茶の稽古をしていないので、飲んでみたいと思いました」「濃茶のお点前は複雑で難しそう」との声が聞かれました。


炭・灰形についての説明 基準点前解説


  閉講式では、はじめに「参加証」の授与があり、関根教頭から受講生代表に手渡されました。
  (13日) 高校生代表 千葉県立大網高等学校 内藤あかりさん
  (14日) 大学生代表 法政大学・裏千家関東学生茶道研究会評議員長 金木碧彦さん
関根教頭の挨拶、町田業躰の講評で閉会しました。


参加証授与(代表拝受)
高校生代表の内藤さん(13日) 大学生代表の金木さん(14日)


<10月13日の参加校:高等学校(50音順)>
神奈川県立横浜平沼高等学校・神奈川県立横浜緑ケ丘高校・神奈川県立横浜緑園総合高等学校・作新学院高等学校・シュタイナー学園・清真学園高等学校・成立学園高等学校・千葉県立大網高等学校・千葉県立犢橋高等学校・千葉県立松戸国際高等学校・栃木県立鹿沼高等学校・東京都立大山高等学校・明星学園・横浜市立東高等学校

<10月14日の参加校:大学・短期大学(50音順)>
大妻女子大学・お茶の水女子大学・学習院女子大学・群馬県立女子大学・慶應義塾大学・国士舘大学・上智大学・昭和薬科大学・白百合女子大学・成蹊大学・聖徳大学・高崎経済大学・宝塚大学・多摩大学・千葉大学大学院・筑波大学・帝京大学・東京大学・東京大学大学院・長岡大学・日本大学・法政大学・星薬科大学・山梨大学・山野美容芸術短期大学・了コ寺大学・早稲田大学