宗家・総本部行事だよりへ

第27期リーダーシップ・トレーナー(L・T)出向員研修
第5回研修


  平成26年10月25日(土)・26日(日)の両日、淡交会青年部リーダーシップ・トレーナー出向員研修の第5回研修が裏千家学園・宗家施設内で実施されました。

  今回の研修は「裏千家の諸活動について」の理解を深めることを目的として日程が組まれました。

  1日目は、長谷川義翁淡交会総本部事務局長・組織部部長が主催者挨拶に続き、「裏千家と学校茶道について」と題して講義を担当。
  明治時代に、茶道が学校教育に採り入れられた背景から、歴代宗匠方が力を入れてこられた歴史的経緯、また全国での学校茶道の現状等についての説明がありました。「学校茶道は、子供たちのため、そして日本の将来のため積極的に取り組んでおります。今後も青年部と学校茶道はともに手を取り合ってお茶を楽しみ、継続しやすい環境つくりに努めてほしい」と結ばれました。




  続いて、茶道研修会館にてICI(International Chado Institute)の稽古見学とディスカッションを2グループに分かれて行いました。
  日本で茶道を学ぶ外国の方々との意見交換や、真摯に稽古に取り組む姿を見学することで裏千家茶道の裾野の広さを体感し、茶道の素晴らしさについて再認識する機会となりました。






  1日目の最後には、茶道資料館にて開館35周年記念秋季特別展「茶の湯の名碗」を学芸員の解説により見学しました。


  2日目は、大徳寺龍泉庵 松濤諦雲住職のご指導により、坐禅を体験しました。常に平常心を保ち、自分自身を見失わないようにすること等、禅の精神に基づいた心の在り方を分かり易く説かれました。

  その後、染山宗江氏(淡交会参事・東京第一東支部副幹事長)を講師に迎え、「親と子の仕え合いについて」と題しお話しいただきました。
  教授者として、また淡交会役員として、永年に亘り活動してこられた数々の経験から、親(支部)から子(青年部)への愛情についてや、親先生と積極的に話す機会を設けることの大切さなどが語られました。




  講義終了後、12月の青年部全国代表者会議で担当する呈茶席のミーティングを行いました。全員が集まる最後の機会として、担当ごとに現状報告をしながら、当日の流れについて話し合いました。




  最後に、長谷川事務局長から2日間の総評があり、第5回研修が締めくくられました。

  最終の第6回研修は講義研修に続いて、12月6日、7日リーガロイヤルホテル京都において開催される第53回全国代表者会議の呈茶席を担当し、同会議の席上で行なわれる修了式に臨む予定です。