宗家・総本部行事だよりへ
淡交会青年部ナショナルコンファレンス2016inいわき
第1回実行委員会




  平成27年6月27日(土)・28日(日)、福島県いわき市のいわきワシントンホテル椿山荘において「淡交会青年部ナショナルコンファレンス2016inいわき」の第1回実行委員会を開催。千 敬史様、万紀子様、伊住禮次朗様が出席され、実行委員を務める青年部全国委員・全国委員補57名が来年6月開催予定のナショナルコンファレンス2016の現地視察とプログラムについての協議を行いました。

  ナショナルコンファレンスは、青年部の二大行事として行ってきた全国大会とサマーコンファレンスの理念を踏襲し、新体制にふさわしい会員意識向上のための新たな行事として昨年から実施(隔年開催)。千 宗室家元の発意により今回は「東日本大震災被災地の復興支援」を目的の一つとして掲げ、福島県いわき市での開催を予定しています。

  冒頭、敬史様より、4月1日付で新たに就任した小川愛一郎全国委員会委員長(神戸第一青年部)、行松宏展全国代表者会議議長(石川南青年部)へ委嘱状が交付されました。



小川委員長への委嘱状交付


  続いて、敬史様より「大震災から4年が経過してインフラが整備された今、被災された方々に向け、いよいよ一碗をもって青年部が何かをできる時が来たのではないでしょうか。前回のナショナルコンファレンスにとらわれることなく、このいわきの地に即した内容を作り上げていただきたい」と挨拶がありました。




  その後、小川実行委員長、行松副実行委員長から「被災者の方々に対して私たちにできることは何かを考えながら、実行委員会が一枚岩となって取り組んでいきたい」と挨拶がありました。


小川委員長 行松議長


  長谷川義翁淡交会総本部事務局長兼組織部部長からナショナルコンファレンス2016の開催概要についての説明の後、実行委員は2台のバスに分かれ、浜風商店街、久ノ浜漁港、JR富岡駅周辺へのスタディツアー(被災地見学)を行いました。


■浜風商店街
  震災による津波で甚大な被害を受けた久之浜地区の商店が、復興を目指し近隣の小学校敷地内に仮設店舗で営業している商店街を見学。




震災語り部から当時の状況を聞く実行委員


■JR富岡駅周辺
  福島第一原発から20キロ圏内にあり、平成25年3月まで警戒区域として立ち入りが禁止されていたエリア。津波被害の傷痕が今も残っている。




  その後、研修夕食会では、いわき青年部会員も参加し、震災被害や復興状況についての意見交換を行いました。

  翌28日は、除染や放射線についての正しい知識を学ぶため、環境省・福島県の運営による「除染情報プラザ」から派遣いただいた東京工業大学放射線総合センター 富田 悟助教を講師に迎え、放射線の基礎知識や原発事故の影響、周辺地域の現状について話を伺いました。




  その後、実行委員は6グループに分かれてプログラムについての協議を行いました。





  閉会に際して、長谷川事務局長より「被災地の現状というのは、現地を訪問しなければ分からないことが多くあります。今回、いわきの地で体験したことを、皆さんが語り部となって、各ブロック・青年部へ伝え、来年のナショナルコンファレンスにつなげていただきたい」と挨拶がありました。

  27日の実行委員会開会前には、いわき青年部による呈茶席が設けられました。