社団法人茶道裏千家淡交会第110回全国総会
理事・参事合同会議

平成20年度事業計画案・収支予算案などを審議

  淡交会第110回全国総会は、11月26日、京都市内のウェスティン都ホテル京都において開催され、平成20年度の事業計画案ならびに収支予算案・講師派遣日程案を審議し、すべての議案について承認可決されました。




【理事・参事合同会議】
  総会に先立ち、午後1時から理事・参事合同会議を開催。出席理事18名、委任状提出理事5名で、定足数を満たしていることを確認の上、開会を宣言。議長に大宗匠理事長を選出、関根秀治副理事長と那須延明理事の2名を議事録署名委員に選出し、議案を審議。上程された議案は全て満場一致で承認可決され、第110回総会に引き継がれました。

  会議の冒頭、挨拶された千 玄室大宗匠は、無事終えられた宗旦居士350年忌に際し、茶席を懸けられた今日庵老分・直門方へ謝意を述べられました。さらに、千 宗室家元は、宗旦居士を偲び一層の精進と役員方の協力を求める挨拶をされました。




右より後藤議長、下田副議長、吉見副議長




【総    会】
  引き続き、午後2時45分より開催された総会には、千 宗室名誉会長、千 玄室理事長、千 容子副理事長並びに理事・監事、参事・参事補・特別参事、そして、総支部数165支部2支所の内157支部2支所が出席、8支部が委任状提出で定足数を満たしているので、千 容子副理事長が開会を宣言されました。
  議長には後藤豊彦氏(博多支部支部長)、副議長に下田穰一郎氏(福島支部支部長)と吉見弘晏氏(八幡浜支部支部長)、また、議事録署名委員には宮澤啓祐氏(岩手南支部支部長)と川越宏樹氏(宮崎支部支部長)を選出しました。



  議案審議に先立ち、挨拶された家元は、「宗旦350年忌法要にあたり、今日庵席で掛けた宗旦筆『一人傳虚万人傳実』を今後の己の戒めとしていきたい。親支部・青年部・学校茶道・お数寄者の友情の和が広がり、それぞれが喜びをもって活動できる組織作りを」と出席者に理解と協力を求められました。
  大宗匠は、「一碗の緑の中には大自然が詰まっています。一碗をもって心を癒し、平和と自然環境への感謝の気持ちを一層広めていっていただきたい」と語られました。


■感謝状・記念品の贈呈
  この度の総会にあたり、淡交会の発展並びに斯道普及に尽力してこられた4氏に感謝状贈呈が行われました。

    山崎宗宝氏(横須賀支部)
    織田宗起氏(神戸第一支部)
    故矢島宗輝氏(東京第六西支部、代理・矢島宗和氏)
    ロザリーン・マクヴィティ・宗洲氏(シドニー協会)

  家元名誉会長、大宗匠理事長より感謝状と記念品が授与されました。




■諸報告・議案審議
  関根秀治副理事長より宗家・淡交会総本部報告がなされ、続いて議案審議等が行われました。

  第1号議案  平成20年度事業計画案に関する件 (那須延明理事)
  第2号議案  平成20年度収支予算案に関する件 (木戸崇夫常任理事)
  第3号議案  平成20年度講師派遣日程案に関する件 (木戸崇夫常任理事)

  各議案とも、総会要綱に基づき内容説明後諮られ、上程された3議案はすべて満場一致で承認可決されました。
  地区・支部よりの提出議案はなく、後藤議長が決議事項を確認された後、2期4年にわたり8回の議長を務められたことに対して挨拶されました。
  最後に、千 容子副理事長が閉会の言葉を述べられ、総会は無事終了しました。

  総会後の懇親夕食会は和やかに催されました。