社団法人茶道裏千家淡交会
第112回全国総会


  11月27日、京都ホテルオークラにて、社団法人茶道裏千家淡交会第112回全国総会が開催。
  千 宗室家元が「家元指導方針」を教示されたほか、平成21年度の事業計画案、収支予算案等が審議され、すべての議案が承認可決されました。

●理事・参事合同会議
  総会に先立ち、午後1時に開会。千 玄室大宗匠が議長に選出され、理事の職制に関する件等の議案を審議。千 玄室大宗匠が社団法人茶道裏千家淡交会名誉会長に、千 宗室家元が同理事長に就任されることが承認されました。
  その他に上程された議案もすべて満場一致で可決され、第112回全国総会に引き継がれました。


家元挨拶 議事を進行される大宗匠


●全国総会
  午後2時45分より開催され、大宗匠名誉会長、家元理事長、千 容子副理事長ならびに理事・監事、参事・参事補・特別参事、152支部1支所(委任状提出は13支部1支所)、総勢約420名が出席しました。
  家元夫人が開会を宣言、議長に坂本眞一氏(参事・札幌第一支部支部長)、副議長に中尾喬一氏(参事・鳥取支部支部長)、廣田 武氏(三重北支部支部長)、議事録署名委員には小野俊夫氏(東京第三東支部支部長)、野村興兒氏(萩支部支部長)が選出されました。
  大宗匠の挨拶に続いて家元が挨拶をされ、平成21年度・22年度の家元指導方針を教示。
4つの項目について説明され、「多くの方々に茶の湯の豊かさ、日本の美しさを伝えられるよう、会員お一人おひとりが少しずつでも何かをしていただきたい」と述べられました。


大宗匠挨拶 家元挨拶



  関根秀治副理事長より宗家・総本部報告の後、続いて議案審議が行われました。

  ・ 第1号議案 理事の職制等に関する件(坂本眞一議長)
  ・ 第2号議案 平成21年度事業計画案に関する件(那須延明理事)
  ・ 第3号議案 平成21年度収支予算案に関する件(木戸崇夫常任理事)
  ・ 第4号議案 平成21年度講師派遣日程に関する件(木戸崇夫常任理事)

  各議案とも、総会要綱に基づいて内容が説明され、満場一致で承認可決。坂本議長より決議事項の確認がされました。
  おわりに千 容子副理事長が閉会のことばを述べられ、全国総会が終了しました。




  夕刻からの懇親会は、高野孫左衛門氏(関東第二地区長・山梨県支部長)による乾杯で開会。和やかに開催されました。




◇感謝状贈呈
  全国総会の席上、大宗匠、家元より、ご母堂・故伊東宗美名誉師範の遺志を継いで国立大学法人お茶の水女子大学に茶室を寄贈された伊東 哲氏、吉田宗風氏、杉山幸子氏ご兄妹に感謝状が贈呈されました。







新任幹事長認證式


  同日午前、平成21年度に就任する幹事長60名が京都の茶道会館に参集、認證式が執り行われました。
  新任幹事長を代表して染山宗江氏(東京第一東支部)が家元より委嘱書を拝受。家元の挨拶に続いて、吉井宗清氏(参事補・石川支部)が誓いの言葉を述べました。
  認證式後、出席者は利休御祖堂を参拝し、職務を全うすべく決意を新たにしました。


委嘱書を拝受 誓いの言葉