社団法人茶道裏千家淡交会
理事・参事合同会議並びに第115回全国総会




  2月26日、リーガロイヤルホテル京都にて社団法人茶道裏千家淡交会理事・参事合同会議並びに第115回全国総会が開催され、平成21年度の事業報告、収支決算報告、平成22年度補正予算案について審議されました。

[理事・参事合同会議]
  総会に先立ち、午後1時15分に開会。千 玄室名誉会長、千 宗室理事長、千 容子副理事長はじめ淡交会役員約170名が出席しました。
  理事長の議長の議事進行のもと、上程された議案は全て満場一致で承認可決されました。


大宗匠の挨拶 議事を進行される家元


家元夫人の閉会挨拶


[総会]
  午後3時15分に開会。千 玄室名誉会長、千 宗室理事長、千 容子副理事長ならびに今日庵老分、淡交会理事・監事・参事・参事補・特別参事、前内閣総理大臣の麻生太郎筑豊支部支部長はじめ153支部2支所の代表者(委任状提出は12支部)など、総勢約480名が出席しました。
  家元夫人が開会を宣言、議長に坂本眞一氏(札幌第一支部支部長)、副議長に中尾喬一氏(鳥取支部支部長)、廣田 武氏(三重北支部支部長)、議事録署名委員には塩野谷恒也氏(旭川支部支部長)と柏原伸二氏(岩国支部支部長)が選出されました。


千 容子副理事長による開会宣言 議長・副議長の方々


  大宗匠は挨拶で「本日は大変お忙しい中、長い間筑豊支部支部長をおつとめいただいている麻生前総理はじめ各地区・支部の代表者や各賞を受けられる皆様にお出ましいただき、誠に有難うございます。議事進行にご協力のほど宜しくお願い申し上げます」と述べられました。




  続いて挨拶に立たれた家元は、出席された方々に感謝の意を表されるとともに、宗家における講習会について、会員がより参加しやすい形とすることを目的に内容や開催日数等の見直しを行う旨、説明されました。




宗家講習会の見直し要旨
 ≪見直しの骨子≫
1.宗家講習会の内容を見直し、開催日数の短期化を図る。
2.受講料を見直し、より参加しやすい環境を整える。
3.受講定員を見直し、班編成の人数の適正化を図る。
 ≪具体的な変更項目≫
1.「夏期講習会」「冬期講習会」は期間を3泊4日とする。
※宗家の「夏期講習会」「冬期講習会」の精神と伝統を踏まえ、この事業のみ講習会の
   名称を継承する。
※「夏期講習会」は8月下旬、「冬期講習会」は2月下旬に開催する。
2.「東京冬期講習会」はこれを中止する。
※代替プランとして、学生や青年部世代を対象とする「基礎研修会」を新たに企画・実施
   する。
3.「春期講習会」と「秋期講習会」は、それぞれ「春期研修会」「秋期研修会」と名称を変更し、行台子や七事式を中心とする研修会に改める。
4.「青年講習会」は「青年研修会」とし、若い世代の育成という観点から「学生セミナー」とともにこれを継承する。
5.「男子組講習会」は「男子組研修会」と名称を変更し、不定期開催とする。
6.当該年度に初級資格を取得した入門者、ならびに同門社中の会員組織である淡交会への新入会者を対象とする「今日庵訪問」事業を実施する。
※茶道文化教室(初級講座・基礎講座)をこの事業に統合する。


  家元の挨拶に続いて、筑豊支部長の麻生前総理が挨拶をされました。




  諸報告、議案審議に先立ち、第8回茶道文化賞平成21年度優秀支部・部門別優良支部表彰ならびに学校茶道永年勤続者表彰の表彰式が執り行われました。
  また、裏千家茶道の後継者育成に尽力され、茶道振興のために永年にわたり財団法人今日庵に芳志を寄せられた鈴木宗玲氏(京都北支部)に大宗匠、家元より感謝状と記念品が贈られました。


茶道文化賞 感謝状の贈呈


●諸報告・議案審議
  平成21年度記録ビデオの上映後、関根秀治副理事長より宗家・総本部報告。続いて議案審議に移り、各議案とも満場一致で承認可決されました。
  ・第1号議案 平成21年度 事業報告に関する件
  ・第2号議案 平成21年度 収支決算報告に関する件
  ・第3号議案 平成22年度 収支補正予算案に関する件

  総会終了後に行われた懇親会には、家元夫妻の長女・万紀子様も出席。大宗匠の開会の挨拶に続いて、淡交会理事で広島第二支部支部長の橋本宗利氏が乾杯の発声をされました。




  各地から集われた役員方や各賞の受賞者が和やかに親睦を深めた懇親会は、全国総会の議長を務められた坂本眞一氏の挨拶で中締めとなりました。