坐忘斎宗匠第十六代御家元継承記念
第39回中国地区大会
 
「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに
山紫水明の岩国市で開催


50年ぶりの架け替えが進む錦帯橋
 
 
 
 


  第39回中国地区大会(林 義郎西中国地区長、松田 堯東中国地区長、奥原次郎中部中国地区長)が、坐忘斎家元を迎え、5月16〜17日、「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに、初夏の陽射しも爽やかな山口県岩国市において開催されました(主管・岩国支部、佐藤信二支部長)。

  大会には、淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕氏、同理事・納屋宗人氏、来賓に山口県知事・二井関成氏、岩国市長・井原勝介氏、衆議院議員・文部科学副大臣の河村建夫氏(萩支部顧問)、参議院議員・松岡満壽男氏(特別参事・周防支部支部長)、同・林 芳正氏(下関支部副支部長)、萩市長・野村興兒氏(萩支部支部長)、防府市長・松浦正人氏(山口支部副支部長)、奥原信也氏(中部中国地区長代理)はじめ多数が列席、また地区・支部内の役員、同門社中約2500人が参加。


●記念茶会

  16,17日の2日間にわたり4席が設けられました。

・ 濃茶席 岩国支部(於 吉香茶室)
・ 薄茶席 周防支部(於 サンライフ岩国体育館)
・ 薄茶席 山口支部(於 岩国国際観光ホテル)
・ 立礼席 青年部西中国ブロック・学校茶道連絡協議会(於 吉香公園内)


 
濃茶席 (岩国支部担当)


薄茶席 (周防支部担当)
 
  薄茶席 (山口支部担当)


立礼席 (青年部・学校茶道合同)
岩国中央幼稚園の園児達が家元をお出迎え お運びは青年部会員と園児達が協力して





  16日には、岩国国際観光ホテルにおいて、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、正副支部長・幹事長会議が行われました。


●懇親会
林地区長より挨拶


家元は懇親会参加者と記念撮影に応じられ、会場でも懇談されました


●大会式典

  17日午前9時半より、岩国市総合体育館において式典を挙行。
  家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を利休居士、歴代宗匠に奉告されるとともに、擔泉斎伊住宗晃宗匠の霊位に一碗を捧げられました。
  式典では、林地区長より「家元の『一碗で感謝・合掌・仕え合い』に込められた茶道の精神を、今こそお互いにかみしめていく必要があるのではないか」と力強く挨拶、続いて佐藤支部長より「岩国で18年ぶりに、家元継承記念の地区大会を開催できますのは大変光栄なこと。本大会を契機に、茶道の心を学び直し、さらなる発展と普及に努めなければならない」と挨拶されました。
また、発表された大会決議では、茶道を通じて豊かで平和な社会づくりに貢献するよう誓ったほか、大会の名において錦帯橋架け替え事業の一環として岩国市に金一封を贈呈。
  家元は、挨拶で「裏千家の一番の宝は“お人”です。人と人とのつながりを本当の意味で生きたものにしていくため、お互いに修道に励み、茶道のよさを広めていただきたい」と話されました。


家元の挨拶 岩国市へ基金の贈呈
(岩国市より感謝状が贈呈されました)


  続いて、二井知事、井原市長より祝辞。さらに、功労者表彰、家元の記念講演が行われました。
今年の地区大会では、主管支部会員より寄せられた質問に回答される形で、家元が様々な質問に丁寧に答えられるとともに、修道の心構えをわかりやすく話されました。