第41回中国地区大会
広島の豊かな水と緑に平和の心を織り込んで





  第41回中国地区大会(奥原次郎中部中国名誉地区長、奥原信也地区長、林 義郎西中国地区長、松田 堯東中国地区長)が、千 宗室家元を迎え、4月22〜23日、広島市において開催されました(主管・広島第二支部、橋本宗利支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、来賓に広島県知事の藤田雄山氏、広島市長の秋葉忠利氏、衆議院議員の岸田文雄氏、同・河井克行氏はじめ多数の来賓、地区内外より3400人を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  22日は広島プリンスホテルにおいて午後3時半より準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、午後4時より正副支部長・幹事長会議、午後5時半より懇親会。23日には広島国際会議場において大会式典を挙行。
  また、両日にわたり国際会議場内各会場において記念茶会が催されました。





●記念茶会
  広島国際会議場に設けられた茶席は4席。
濃茶席(広島第一支部担当)、薄茶席2席(呉支部、三次支部担当)、立礼席(青年部中部中国ブロック・地区学校茶道連絡協議会担当)が懸けられました。
宗家一行は、22日午後広島入りされた後、早速茶席会場へ。


濃茶席:清巌宗渭筆「無一物」など、格調高く


薄茶席:担当の呉支部(左)、三次支部(右)それぞれが土地柄を生かしたおもてなし


立礼席:和親棚のほか手造りのテーブルを配しそれぞれでお点前を


  学校茶道の参加校は、22日に県立廿日市高等学校、比治山女子高等学校、県立広島女子大学・広島大学、鈴峯女子高等学校、安田女子大学、市立呉高等学校、県立呉昭和高等学校、
23日はそのほかに、市立安佐北中学校、県立海田西中学校、県立海田中学校、山陽中学校、広島大学附属高等学校、市立広島工業高等学校、県立海田高等学校、広島国際学院高等学校、市立基町高等学校、市立五日市高等学校、広島大学医学部、県立宮原高等学校の生徒・学生のみなさん。


●つどい・会議・懇親会
  各茶席を巡られた家元は、広島プリンスホテルへ移動され、つどい、ならびに会議に出席。その後、懇親会が催されました。


「つどい」で新入会員より誓いのことば 懇親会では四斗樽の鏡開きでおめでたく





●大会式典
  23日午前9時半より、フェニックスホールにおいて記念式典を挙行。
家元によるお茶湯の儀。大会の盛会を奉告されるとともに、物故会員の霊位に一碗を捧げられました。奥原地区長、橋本支部長より挨拶の後、発表された大会決議では、「和敬清寂」の精神のもとに家元指導方針の実践を誓ったほか、世界文化遺産の厳島神社に台風災害復旧義援金が贈呈されました。
  続いて、挨拶された家元は、「本大会では支部役員・会員らのもてなそうとする心入れが充分に感じられました。茶道の世界にある、いろんな世代の人が心一つに仕え合って次の時代へと受け渡していくという気持ちはもっと評価されていい」と、茶の道を学ぶ者の責務と普及への意欲を示されました。
  表彰会に続いて、特別ご講演で、家元は茶の湯の一会について語られ、「主客が互いに信じ合い、心を一つにしようと努力することで一期一会が成し得る」とされ、一座建立の心構えを説かれました。


藤田知事より祝辞 講演される家元


「淡交会の歌」の合唱