第42回中国地区大会

水産都市・下関の風光と味覚を存分に
支部50年の節目に和やかなもてなし




  4月22・23日、山口県下関市において、千 宗室家元夫妻が出席され、第42回中国地区大会(林 義郎西中国地区長、松田 堯東中国地区長、奥原信也中部中国地区長)が開催されました(主管・下関支部、林 義郎名誉支部長、林 芳正支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、山口県知事の二井関成氏、下関市長の江島 潔氏、萩市長の野村興兒氏(淡交会萩支部支部長)、衆議院議員で元文部科学大臣の河村建夫氏、衆議院議員の平口 洋氏、河井克行氏、安倍晋三内閣官房長官夫人、高村正彦元外務大臣夫人など多数の来賓、3中国地区をはじめ全国より2200人を超える同門社中が参加。主管の下関支部は今年発足50年に当たり、節目の行事として懸命に取り組む支部会員らの心配りが随所に感じられる大会となりました。


●大会日程
  22日は、12時30分より海峡メッセ下関において正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい。14時30分より下関市民会館において大会式典。18時よりシーモールパレスにおいて懇親会。
  さらに22・23日共に記念茶会が催されました。

  22日昼に下関入りされた家元夫妻は、早速海峡メッセへ。準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいに続いて、正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)に出席された後、式典会場の下関市民会館へと向かわれました。


新入会員代表の上田麻莉子さんより謝辞 会議で学校茶道・青年部活動を奨励





●大会式典
  大会式典は14時30分より、市民会館大ホールにおいて挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を合わせました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し、西中国地区長代理・林 芳正下関支部支部長より歓迎の挨拶。発表された大会決議に基づいて、下関市文化振興財団に金一封が贈呈されました。
  家元は「茶道は和敬清寂を根本に今日まで守り伝えてきました。茶道を修行してこられた皆さん方が、学んできた多くのことを広く伝えていっていただきたい」と語られました。
  山口県知事の二井関成氏、下関市長の江島潔氏より祝辞。
  第三部「表彰会」では、まず、千 容子家元夫人より挨拶があり、その後、家元より各賞が授賞されると場内は拍手に包まれました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「人と和むこと」について話し始められ、茶席での主客のやりとりや思いやりなど、分かりやすく語りかけられました。


林支部長の挨拶 次期大会担当・岡山支部のパフォーマンス


挨拶される家元夫人 功労者表彰


  18時からは、シーモールパレスにおいて懇親会が催されました。家元は各席を回られ会員らを労われながら記念撮影に応じられるなど和やかに進行。
  また、別会場では、青年部・学校茶道席交流会が催されており、家元も暫時合流、参加者らと交歓されました。


河村建夫元文科相より祝辞 青年部・学校茶道交流会





●記念茶会
  記念茶会の茶席は、下関グランドホテルに濃茶席(下関支部担当)、海峡メッセ下関に薄茶席2席(宇部支部、萩支部担当)と、立礼席(青年部西中国ブロック・学校茶道連絡協議会担当)が設けられました。


濃茶席は窓外の港の風景も採りこんで


宇部支部担当の薄茶席は点茶盤 萩支部担当の薄茶席は佳辰棚


立礼席は和親棚で、源平合戦当時の装束の彩りも添えて


  なお、学校茶道の参加校は、下関市立大学、水産大学校、梅光学院大学、東亜大学、市立下関商業高等学校、下関短期大学付属高等学校、市立名池小学校、神田小学校、勝山小学校、室津小学校、桜山小学校、長府小学校、いずみ保育園のみなさん。