第45回中国地区大会




  11月13・14日、山口県宇部市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第45回中国地区大会(野村興兒西中国地区地区長・若林昭吾東中国地区地区長・奥原信也中部中国地区地区長)が開催されました。(主管・宇部支部、二木秀夫名誉支部長・加藤 淳支部長)
  山口県知事の二井関成氏、宇部市長の久保田后子氏、衆議院議員の河村建夫氏(西中国地区顧問)、参議院議員の岸信夫氏、淡交会理事の大谷宗裕氏、橋本宗利氏(広島第二支部支部長)はじめ多数の来賓、中国三地区内外より総勢2000名を超える同門社中が参加しました。





●会議・つどい
  13日午後0時30分より、宇部全日空ホテルにおいて「正副支部長・幹事長会議」と「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が開催されました。


正副支部長・幹事長会議


準教授・茶名拝受者代表「謝辞」
宇部支部 西本宗恵氏
新入会員代表「誓いの言葉」
同支部 宮崎真由美氏


つどいに出席された皆さん


●大会式典
  午後2時30分より、渡辺翁記念会館(国指定重要文化財)において挙行。第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、参加者も静かに合掌しました。




  第二部「式典」では、はじめに主催者を代表して野村興兒地区長と主管・宇部支部の加藤 淳支部長より歓迎の挨拶。岡本繁樹参事(下関支部副支部長)より発表された大会決議に基づき、宇部市の文化振興のために金一封が贈呈されました。


野村地区長 加藤支部長


大会決議の発表 加藤支部長から久保田宇部市長に寄付金を贈呈


  家元は、「新たな縁を結ぶとともに、古い縁を更に深めるようなつもりで様々な行事に臨んでいただきたい。私たち一人ひとりを通じて日本的なものの良さを伝えていく、いわば“日本に対する恩返し運動”のようなものを進めることができればと願っています」と挨拶。続いて来賓を代表して二井関成山口県知事、久保田后子宇部市長、河村建夫衆議院議員より祝辞があり、来年度地区大会を主管する福山支部の上杉博美支部長による挨拶で式典は閉会しました。


家元挨拶


二井知事 河村衆議院議員


上杉支部長


  第三部「表彰会」では功労者表彰が行われ、家元より各賞を授与。続いて地区長表彰受賞者に各地区長より表彰状が授与され、会場は拍手に包まれました。
  第四部「特別講演」では家元が登壇。淡々斎宗匠の逸話や宗家を訪問されるお客さまとのエピソードなどを交えながら、恵まれた環境に慣れて何事に対しても不平不満を抱きがちな現代人の心について述べられ、おおらかな心をもって社会の中で人と交わり、互いに学び合うことの大切さを説かれました。


表彰会 家元の特別講演


●懇親会
  午後6時より、宇部全日空ホテルにて開催。野村興兒地区長、家元夫妻の挨拶に続き、来賓を代表して参議院議員の岸 信夫氏の発声による乾杯の後、家元は各席を回り記念撮影をされるなど和やかに懇談されました。






●青年部・学校茶道交流会
  大会懇親会と併行して、青年部と学校茶道の大学生の交流を図ることを目的に同ホテルのラウンジ「コンフォート」にて交流会が行われ、約80名が参加しました。家元、岸信夫参議院議員による挨拶に続き、若林昭吾地区長が乾杯。家元を囲んで、次代を担う茶道人が交流を深める良き機会となりました。






  交流会参加校は、山口県立大学、宇部フロンティア大学、山口県立看護学校のみなさん。


●記念茶会
  大会開催の両日、記念茶会が開催され、宇部市文化会館に濃茶席(宇部支部担当)、宇部全日空ホテルに薄茶席(萩支部担当)、国際ホテル宇部に薄茶席(下関支部担当)、常盤公園湖水ホールに立礼席(青年部西中国ブロック・学校茶道担当)が設けられ、家元夫妻も各席を廻られました。参加者は秋の風情や大会への祝意を趣向とした各席で一碗を楽しみました。


【濃茶席】(宇部支部担当)




【薄茶席】(萩支部担当)




【薄茶席】(下関支部担当)




【立礼席】(青年部西中国ブロック・学校茶道連絡協議会担当)



  青年部会員とともに、宇部高等学校、宇部中央高等学校、香川高等学校、慶進高等学校、二葉保育園、藤山保育園の皆さんが参加しました。