第49回北海道地区大会
―初夏の爽やかな日差しに迎えられて―


  6月27〜29日、札幌市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第49回北海道地区大会(大会会長:坂本眞一北海道地区長・札幌第一支部長・淡交会参事)が開催されました。(主管:札幌第四支部、長沼 修支部長)
  淡交会理事の大谷宗裕氏、北海道知事代理・北海道環境生活部生活局長 佐保末男氏、札幌市副市長の中田博幸氏、衆議院議員 町村信孝氏夫人、衆議院議員 石崎 岳氏、札幌市議会議長の畑瀬幸二氏、中国駐札幌総領事の胡勝才氏はじめ多数の来賓、地区内外より2200人を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  27日は、札幌グランドホテルにおいて、11時30分より「正副支部長・幹事長会議」、12時より「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」、14時より北海道厚生年金会館にて「大会式典」、17時30分より再び札幌グランドホテルを会場に「懇親会」を開催。
  また、27日〜29日の3日間、「記念茶会」が催されました。





●つどい・会議
  27日午後、宗家方は札幌グランドホテルで行われた「正副支部長・幹事長会議」、「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」に出席。地区大会開催にあたり役員方に感謝の念を伝えられるとともに、新たな一歩を踏み出した会員を激励されました。

正副支部長・幹事長会議

準教授・茶名拝受者代表謝辞
札幌第四支部 阿部宗昭さん
新入会員代表「誓いの言葉」
同支部 田中真理さん


●大会式典
  大会式典は27日午後2時より、北海道厚生年金会館において挙行。
  第一部は「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、今大会を目前に逝去された大会実行委員長の大場宗和札幌第四支部幹事長はじめ物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌しました。


  第二部「式典」では、主催者を代表して梶山義夫副地区長が挨拶。続いて主管・札幌第四支部の長沼 修支部長が歓迎の言葉を述べられました。

梶山副地区長挨拶 長沼支部長挨拶

  余湖宗汀特別参事(地区委員長)より発表された大会決議案は賛同の拍手で成立。この決議に基づいて、札幌市地域福祉振興基金に金一封が贈呈されました。また、式典に先立って開催された「正副支部長・幹事長会議」において、本大会として岩手・宮城内陸地震への義援金を社団法人茶道裏千家淡交会災害救援基金口に贈られることが報告されました。
  家元は「この地区大会が、広い北海道の皆さんの絆をより強いものにするきっかけとなるよう願っています」と挨拶。

家元挨拶

  続いて、北海道知事代理の佐保末男 北海道環境生活部生活局長ならびに中田博幸札幌市副市長より祝辞が述べられました。また、大会決議により、第50回北海道地区大会は函館支部主管での開催が決定したことを受け、加藤健太郎支部長が挨拶に立たれました。

  第三部「表彰会」では、家元夫人の挨拶に続いて家元より各賞が授与され、晴れの受賞者には会場から祝意に満ちた拍手が贈られました。


  第四部「特別講演」では、家元が登壇。「近頃、周りに支えてもらっているという自覚の無い人が多くなっているようです。人間同士、相手がいるからこそ自分があるという感謝の念をもち、どのような立場にあっても、互いに相手のことを慮ることでいさかいは無くなっていくのではないでしょうか」と語られました。



●懇親会
  午後5時30分からは、札幌グランドホテルにおいて「懇親会」が催されました。坂本地区長、長沼支部長の挨拶に続き、来賓を代表して衆議院議員で官房長官の町村信孝氏夫人淳子様より祝辞。石崎衆議院議員による乾杯の後、家元は全出席者540名との記念撮影に臨まれました。
  しばしの歓談の後、来賓の北海道日本ハムファイターズの岡田明久取締役常務執行役員より祝辞。岩田徳弥札幌第四支部副支部長の中締め挨拶でお開きとなりました。

坂本地区長挨拶

  懇親会後、宗家方は青年部北海道ブロック(辧野宗博ブロック長)主催の懇親会に出席。歴代ブロック長も参加し現役青年部会員、招待された学校茶道の学生が一体となり、和やかに交流を深めました。






●記念茶会
  27〜29日の3日間、北海道茶道会館に濃茶席(札幌第四支部担当)、立礼席(名誉師範担当)、香煎席(札幌第四支部担当)、北海道厚生年金会館に薄茶席(札幌第四支部担当)とふれあい席(同支部学校茶道連絡協議会・青年部担当)の計5席が設けられました。

◇濃茶席


筆横物「(よう)(ぞう)


◇立礼席




◇香煎席

好天に恵まれ、太陽の光に輝く木々の緑を望みながら


◇薄茶席


坐忘斎家元筆「遠山無限碧層々」



◇ふれあい席


青年部会員と学校茶道の生徒・学生が力を合わせておもてなし

  尚、ふれあい席では家元が外国人留学生14名と懇談をされました。
  家元は、G8サミット外相会合歓迎行事で各国代表に呈茶された折のエピソードを交えながら、「茶の湯のテーマは、自然を大切にするということ。私たちは、水も空気も、風も、太陽の光も自分の手で作ることが出来ません。人の手では作れないこの自然を大事にするということが、茶道の精神だということを心に留めておいてください」と話されました。



  学校茶道の参加校は、北海道大学、北海道医療大学歯学部、札幌国際大学、札幌大谷高等学校、札幌東商業高等学校、札幌藻岩高等学校、札幌平岡高等学校、札幌日本大学高等学校、北広島西高等学校、札幌稲西高等学校、白陵高等学校、札幌東高等学校、当別高等学校、札幌東豊高等学校、江別高等学校、札幌稲北高等学校、札幌清田高等学校、北海道文教大学明清高等学校、札幌大谷高等学校付属中学校、石山中学校、厚別北中学校の皆さん。