第54回北海道地区大会




  平成28年9月10日(土)・11日(日)、釧路市において、千 宗室家元夫妻はじめ宗家の方々が出席され、第54回北海道地区大会(吉野次郎地区長、主管:釧路支部・清水幸彦支部長)が開催されました。
  北海道知事の高橋はるみ氏代理で副知事の山谷吉宏氏、釧路市長の蝦名大也氏、衆議院議員の伊東良孝氏(釧路支部顧問)、中川郁子氏(帯広支部副支部長)、釧路市教育委員会教育長の林 義則氏はじめ多数の来賓、北海道地区内外より約1,000名の同門社中が参加しました。


●記念茶会
  大会期間中、濃茶席(釧路支部担当)、薄茶席(釧路支部担当)、ふれあい席(学校茶道・青年部担当)が設けられ、参加者は釧路ならではの趣向で各席で心尽くしの一碗を楽しみました。


【濃茶席】(於:六園荘)



【薄茶席】(於:ANAクラウンプラザホテル釧路)



【ふれあい席】(於:ANAクラウンプラザホテル釧路)



  学校茶道の参加校は、釧路短期大学、北海道教育大学、武修館高等学校、北海道釧路明輝高等学校、北海道釧路商業高等学校、鳥取西中学校、釧路小学校、鳥取西小学校、東雲小学校の計9校。


●青年部のつどい(於・釧路プリンスホテル)
  10日午後3時より開催。青年部のつどいにはブロック内各青年部より113名が参加しました。
  家元は挨拶の中で「『点前の奥にあるもの』について、点前手続きは門標のようなもの。門標を見れば誰が住んでいるかはわかってもどのような人かはわからない。稽古を繰り返し、点前の意味をその時代背景とともに考えていくうちに、住んでいる人に出会えます」と語られました。




  また、金澤宗達 今日庵業躰による講義が行われました。


●つどい・会議(於・釧路プリンスホテル)
  同日、午後4時より「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が開催されました。準教授・茶名拝受者を代表して、続木宗博 釧路支部顧問(釧路市議会議員)が謝辞を、新入会員を代表して同支部の北岡裕美さんが誓いの言葉を述べました。




謝辞 誓いの言葉


  「正副支部長・幹事長会議」は午後4時より開催。家元に続いて家元夫人が挨拶されました。




●懇親会(於・釧路市観光国際交流センター)
  午後5時30分より開宴。吉野地区長、清水支部長、家元からの挨拶、蝦名市長、伊東衆議院議員の来賓挨拶に続いて、中川衆議院議員の発声で乾杯。参加者は宗家を囲んで和やかに懇親を深めました。
  中島太郎釧路支部副支部長による中締めの挨拶で締めくくられました。


吉野地区長 挨拶 清水支部長 挨拶


蝦名市長 挨拶 伊東議員 挨拶


中川議員 乾杯の発声 中島副支部長による中締め


●大会式典(於・釧路市民文化会館)
  11日午前9時30分より、大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれ、物故会員の霊位に対して一碗が捧げられました。




  第二部式典では、主催者を代表して大会会長の吉野地区長と大会委員長の清水支部長が挨拶。


吉野地区長 挨拶 清水支部長 挨拶


  続いて、大会を記念して釧路市の文化振興基金として金一封ほかが贈呈されるとともに、釧路市から感謝状が贈られました。その後、家元が挨拶され、地区並びに清水支部長をはじめとする主管の釧路支部に対し、感謝の意が表されました。


寄付金贈呈 感謝状授与


  来賓を代表して高橋知事(代理・山谷副知事)、蝦名市長が祝辞を述べられ、最後に次期大会を主管する札幌第三支部の吉野次郎支部長より、2年後の大会の成功に向けた決意表明がありました。


高橋知事 祝辞(代理 山谷副知事) 蝦名市長 祝辞


  第三部の表彰では家元夫人挨拶の後、家元から功労者表彰として淡交フェロー、淡交会育成功労者表彰、淡交会青年部育成功労者表彰が授与されました。

家元夫人 挨拶


淡交フェロー


育成功労者表彰 青年部育成功労者表彰


  続く特別講演で、家元は、茶の湯において、炭の扱い、火の扱いの大切さを説かれ、「炭手前から始まる一期一会」について語られました。