第55回北海道地区大会




  平成30年7月7日(土)・8日(日)、札幌市において、千 宗室家元夫妻はじめ宗家の方々が出席され、第55回北海道地区大会(吉野次郎地区長、主管:札幌第三支部・吉野支部長)が開催されました。
  北海道知事の高橋はるみ氏、札幌市長の秋元克広氏(代理 岸 光右副市長)、衆議院議員の和田義明氏(札幌支部連合会顧問)はじめ多数の来賓、札幌今日会会員、北海道地区内外より2000名を超える同門社中が参加しました。


●記念茶会
  大会期間中、濃茶席(札幌第三支部担当)、薄茶席(札幌第三支部担当)、ふれあい席(学校茶道・青年部担当)、香煎席(札幌第三支部担当)、名誉師範席(札幌第三支部名誉師範担当)が設けられ、参加者は札幌の文化と歴史に触れながら各席で心尽くしの一碗を楽しみました。


【濃茶席】札幌第三支部担当(於:北海道茶道会館 嘉祥軒)



【薄茶席】札幌第三支部担当(於:ホテルさっぽろ芸文館)



【ふれあい席】札幌第三青年部・学校茶道担当(於:ホテルさっぽろ芸文館)



  学校茶道の参加校は、札幌医科大学、北海学園大学、北海道文教大学、北海道武蔵女子短期大学、北星学園大学、希望学園札幌第一高校、札幌西高等学校、東海大学付属札幌高等学校、札幌市立藤野南小学校、認定こども園 幼稚舎あいかの皆さん。


  【香煎席】(於:北海道茶道会館 中庭)



  【名誉師範席】(於:北海道茶道会館 無限庵)


●つどい(於・京王プラザホテル札幌)
  7日午後3時より「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が開催され、準教授拝受者45名、茶名拝受者107名、新入会員78名、合わせて230名が参加。奈良宗久今日庵業躰による講義、家元の挨拶に続いて、準教授・茶名拝受者を代表して札幌第三支部の張 宗紅さんが謝辞を、新入会員を代表して同支部の中江 駿さんが誓いの言葉を述べました。



謝辞  誓いの言葉


●青年部のつどい(於・京王プラザホテル札幌)
  つどいと同時刻の午後3時より開催され、ブロック内各青年部より110名が参加。
  宮川寛隆 北海道ブロック長による青年部についての話、千敬史様の挨拶の後、石田智子函館青年部部長より「ナショナルコンファレンス2018」参加報告がありました。その後、前段の報告を受けて同行事に関する敬史様、禮次朗様への質疑応答が行われました。



●会議(於・京王プラザホテル札幌)
  「正副支部長・幹事長会議」は午後4時より開催。家元に続いて家元夫人が挨拶されました。主管支部による大会概要説明や地区・学校茶道連絡協議会・青年部から諸報告等が行われました。


●懇親会(於・京王プラザホテル札幌)
  午後5時30分より開宴。宝生流舞囃子「岩船」が披露された後、吉野地区長、家元からの挨拶、孫 振勇中華人民共和国駐札幌総領事の来賓挨拶に続いて和田義明衆議院議員の発声で乾杯。参加者は宗家を囲んで和やかに懇親を深めました。
  その後、長沼 修札幌支部連合会会長・札幌第四支部支部長による中締めの挨拶で締めくくられました。

吉野地区長 挨拶 和田議員 乾杯の発声


長沼支部長による中締め


●大会式典(於・ニトリ文化ホール)
  8日午前9時30分より大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗が捧げられました。



  第二部式典では、主催者を代表して大会会長・大会委員長の吉野地区長が挨拶。
 続いて、大会を記念して札幌市地域福祉振興基金へ金一封が贈呈されるとともに、札幌市から感謝状が贈られました。その後、家元が挨拶され、地区並びに主管の札幌第三支部に対し、感謝の意が表されました。

吉野地区長 挨拶 寄付金贈呈


  来賓を代表して高橋はるみ北海道知事、秋元克広札幌市長(代理・岸 光右副市長)が祝辞を述べられ、最後に次期大会を主管する苫小牧支部の遠藤 連支部長より、2年後の大会の成功に向けた決意表明がありました。

高橋知事 祝辞 秋元市長 祝辞(代理 岸副市長)

遠藤支部長 挨拶


  第三部の表彰では家元夫人の挨拶の後、家元から功労者表彰として淡交フェロー、淡交会育成功労者表彰、淡交会青年部育成功労者表彰が授与されました。


淡交フェロー淡交会育成功労者表彰

淡交会青年部育成功労者表彰


  続く特別講演で、家元は「共にゆずりあうという気持ちをもってこそ、世の中はルール第一ではなくマナーがあってルールを生かしていけるような本来の姿に変わっていくはずです。皆さん方もそのような志をもって茶の湯を未来に伝えていけるようお力添えをいただきたい」と語りかけられました。