坐忘斎宗匠第十六代家元継承記念
第35回信越・北陸地区大会
 
「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに
全国に先駆けて第十六代御家元継承記念の地区大会を開会


        記念茶会の会場となったハイブ長岡

              大会式典 (於 長岡市立劇場)


  第十六代家元継承記念として初の地区大会である第35回信越・北陸地区大会(信越地区・下条進一郎地区長、北陸地区・嵯峨逸平地区長)が、千 宗室家元夫妻出席のもと、4月11・12日、春浅き新潟県長岡市において開催されました(主管・中越支部、支部長・田中直紀参議院議員)。

  今年の地区大会は、継承を記念して「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに全国11か所で開催されます。

  全国のトップを切る本大会には、淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕様、納屋宗人様、来賓に新潟県知事の平山征夫氏、長岡市長の森 民夫氏、今日庵老分の堀部公允氏ら多数が列席、また地区・支部内の役員、地区内より同門社中約1900人が参加しました。中越支部は新潟支部より分割・発足15年目を迎えた今年、初めて地区大会を主管、会員皆が協力し、心をこめてもてなしました。


●記念茶会(於 ハイブ長岡)
  11・12日の両日、中越支部担当の濃茶席、新潟支部担当の薄茶席、青年部・学校茶道部担当の薄茶席の3席が設けられました。

  学校茶道席の参加校は、長岡造形大学、湯沢高校、燕高校、加茂暁星高校、加茂農林高校、豊田小学校、真幼稚園のみなさん。


中越支部担当の濃茶席 新潟支部担当の薄茶席 青年部・学校茶道部担当の薄茶席


  大会日程は、11日16時よりホテルニューオータニ長岡において、正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、17時半より懇親会。
  さらに12日午前9時半より長岡市立劇場において大会式典が挙行されました。


茶席入り口には可愛いお出迎え

擔泉斎伊住宗匠を偲ぶパネル展示





懇親会は家元を囲み和やかに 会場外では順番に家元を囲んで記念撮影会


●大会式典
  家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を利休居士、歴代宗匠に奉告されるとともに、擔泉斎伊住宗晃宗匠の霊位に一碗を捧げられ、参加者は心一つに合掌しました。
  式典では、下条地区長、田中支部長より歓迎の挨拶の後、大会決議が発表され、それに基づいて長岡市に金一封が贈呈されました。




  家元は、「日本人のアイデンティティを唯一今日までしっかりとした形で持ち続けている茶道のよさを未来へ受け渡す役目を果たしていきたい」と挨拶されました。
  式典は、功労者表彰に続いて、特別講演が行われました。講演は、担当の中越支部会員より寄せられた質問に家元が回答される形で進行。家元は、裏千家組織や点前手続、取り合わせなどあらゆる質問に対して、ユーモアを交えながら丁寧に答えられ、参加者も熱心に聴き入っていました。


田中支部長の挨拶 講演される家元