第37回信越・北陸地区大会
 
佐渡の豊かな自然と温かなもてなしに包まれて



アミューズメント佐渡


お茶湯の儀


  5月13・14日、清々しい新緑と海輝く新潟県佐渡市において第37回信越・北陸地区大会(下条進一郎信越地区長、嵯峨逸平北陸地区長)が開催されました(主管・佐渡支部、近藤基彦支部長)。
  千 宗室家元臨席のもと、淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、来賓に新潟県副知事の高橋正樹氏、佐渡市長の高野宏一郎氏、今日庵老分の湯淺暉久氏はじめ多数の来賓、地区内外より1400人を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  13日は、午後1時半よりRyokan浦島において正副支部長・幹事長会議、アミューズメント佐渡において準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、同会場にて午後3時より大会式典、相川やまきにおいて午後6時半より懇親会。さらに両日にわたり記念茶会が催されました。





●会議・つどい
  2地区内にある支部の正副支部長・幹事長が参集しての会議において、家元は役員方の労苦を労われました。また、「つどい」では、参加した準教授・茶名拝受者・新入会員に対して、それぞれの許状・資格の立場に応じた修道の意義をわかりやすく語られました。


●大会式典
  13日午後3時より、アミューズメント佐渡ドリーミィーホールにおいて記念式典を挙行。
  家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告されるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を合わせました。
  式典では、下条地区長並びに近藤支部長より歓迎の挨拶の後、大会決議を発表。それに基づいて、「トキの野生放鳥」と「トキと共生できる島づくり」に賛同し「佐渡市トキ環境整備基金」に金一封を贈呈しました。


下条地区長挨拶 挨拶される家元


  家元は挨拶で、「一碗のお茶を点ずるとき、大自然に抱かれた自分自身を認識し、謙虚な気持ちになれば、人間関係はずっとよいものになるはずです」と語られました。
高橋副知事、高野市長より祝辞の後、功労者表彰。
式典最後は、家元による特別講演。家元は、もてなしについて分かりやすく話され、「茶会は催そうと思ったときから始まっている。プロセスを豊かなものにするためにも互いに気を配りあうことが必要なのです」と結ばれました。


「淡交会の歌」の合唱は
アコーディオンの演奏に合わせて
功労者表彰


特別講演


●懇親会
  開宴の冒頭、篠笛の演奏があり、佐渡の海に沈む夕陽の余韻が場内を包み込みました。
家元を囲んでの記念撮影の後、おけさ青年部による「佐渡おけさ」がにぎやかに演じられ、懇親会は和やかに盛り上がりました。







●記念茶会
  記念茶会の茶席は3席。
  佐渡支部担当の濃茶席、薄茶席と、野点席(学校茶道・青年部合同担当)が懸けられました。


濃茶席は家元好冨貴棚で 薄茶席は点茶盤でのもてなし


野点席は佐渡の海をごちそうに 「佐渡金山奉行」のいでたちでお迎え


  学校茶道の参加校は、県立佐渡高等学校、同金井校舎、県立相川高等学校、県立羽茂高等学校、県立佐渡総合高等学校のみなさん。
  14日午前、茶席廻りをされた家元一行は、佐渡市役所を訪問。佐渡市長、近藤支部長の立会いのもと、曽我ひとみさん、ジェンキンス氏夫妻と面会され、夫妻を激励されました。