第39回信越・北陸地区大会
実りの秋に、新潟に集う




  10月12・13日、新潟市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第39回信越・北陸地区大会(下条進一郎信越地区長、荒井公夫北陸地区長)が開催されました(主管・新潟支部、関 昭一支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、新潟県知事 泉田裕彦氏(新潟支部顧問)代理の小熊 博副知事、飯沼克英県民生活環境部副部長、新潟市長の篠田 昭氏(新潟支部顧問)、副市長の和田裕生氏、衆議院議員の吉田六左エ門氏(新潟支部副支部長)、近藤基彦氏(佐渡支部支部長)、参議院議員の田中直紀氏(中越支部支部長)をはじめ多数の来賓、信越地区・北陸地区のみならず全国より2000人を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  12日は、12時30分よりホテル新潟において準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、正副支部長・幹事長会議、14時より新潟市民芸術文化会館において大会式典、17時30分よりホテル新潟において懇親会。さらに12日・13日の両日にわたり記念茶会が催されました。





●つどい・会議
  12日昼に新潟入りされた家元は、早速準教授・茶名拝受者・新入会員のつどいへ。続いて正副支部長・幹事長会議に出席されました。


新入会員より「誓いの言葉」 会議で挨拶される家元


●大会式典
  大会式典は新潟市民芸術文化会館において挙行。
第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を重ねました。


お茶湯の儀


  第二部「式典」では、主催者を代表し、下条進一郎信越地区長より歓迎の挨拶に続き、関 昭一新潟支部支部長が挨拶。発表された大会決議にもとづき新潟県文化振興財団ならびに新潟市文化振興事業に金一封が贈呈されました。
  家元は、「やさしさがあってこそ、お茶の厳しさを知るのです。両方のバランスをうまく保ちながら茶の心を伝えていってほしい」と挨拶されました。


下条地区長の挨拶


  第三部「表彰会」では、千 容子家元夫人より挨拶の後、家元から各賞が授与されると会場は拍手に包まれました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「座礼」や「箱書」へ託す想いをわかりやすく語りかけられ、「頭ではわかっているけど実行が難しい譲り合いの気持ちを皆さんと一緒に根付かせていきたい」と締めくくられました。


挨拶される家元夫人 功労者表彰


●懇親会
  17時30分からは、ホテル新潟において懇親会。冒頭、新潟県中越沖地震で被害を受けた柏崎の重要無形民俗文化財『綾子舞』が披露されました。小熊 博副知事の挨拶に続き、平山征夫前知事(新潟支部顧問)による乾杯の後、家元は各席を回り記念撮影に応じられるなど、会員と和やかに懇談されました。途中、駆けつけられた篠田 昭市長より祝辞をいただき、轡田勝彌新潟支部副支部長の中締めで会は締めくくられました。




●記念茶会
  茶席は新潟市民芸術文化会館に3席が設けられました。欠風炉に藁灰をおき、深まりゆく秋を感じさせる濃茶席、色づき始めた木々を席中に取り込んだ薄茶席、黄金色の稲穂を飾り青年部手作りの豊穣棚でもてなした立礼席。13日に席入りされた家元は、各席の趣向を味わいながら一碗を楽しまれました。


濃茶席(新潟支部担当)


薄茶席(新潟支部担当)


立礼席(学校茶道・青年部担当)




  学校茶道の参加校は、国立新潟大学、敬和学園大学、新潟医療福祉大学、日本歯科大学、新潟商業高等学校、新津南高等学校、新発田南高等学校、新潟市立五十嵐中学校、新潟市立関屋小学校、新潟市立葛塚小学校、百華保育園、宝塔院幼稚園のみなさん。